衝撃の新発見!40体以上の新種妖怪が描かれた『筑前化物絵巻』が書籍化 - 京極夏彦氏も絶賛


江戸時代後期に作られた妖怪絵巻が、このたび書籍化されることが決定した。『筑前化物絵巻』と名付けられたこの貴重な資料は、40体以上もの新種妖怪が描かれており、妖怪研究の世界に衝撃を与えている。
この絵巻は2023年7月、テレビ東京の人気番組『開運!なんでも鑑定団』で紹介され、一躍注目を集めた。安政4~6年頃(1857~59年)に成立したとされ、作者は福岡・黒田藩の武士と推定されている。筑前(現在の福岡県)の地域色が濃く、既存の妖怪絵巻とは一線を画す新しい系統に属するという。
書籍『筑前化物絵巻』(河出書房新社)は、2025年7月29日に発売予定。編者は東京都立大学大学院教授の近藤瑞木氏で、怪談小説の第一人者として知られる京極夏彦氏が序文を寄せている。
本書には、「チョコ(チョコサイ)」という人間を群れで襲う小さな愛らしい化物や、「酒盗鳥」という人家に勝手に上がり込んで酒を盗み飲む怪鳥など、ユニークな妖怪たちが多数登場する。さらに、絵巻の縮小全図や全文翻刻、詳細な注釈も収録されており、研究者から妖怪愛好家まで幅広い読者の興味を引きそうだ。
京極夏彦氏は序文で「この絵巻に描かれた魅力的な異形たちの絵はキャラクターではない」と評しており、単なる創作ではなく、当時の人々の想像力や恐怖心が反映された貴重な文化資料としての価値を示唆している。
妖怪ブームが再燃する中、新たな妖怪の宝庫として注目を集める『筑前化物絵巻』。日本の妖怪文化の奥深さを再認識させてくれる一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000963.000012754.html