写真家・蓮井幹生×広川泰士が語る「見えない海」の真実 - YUGEN Galleryで無料トークイベント開催


東京・南青山のYUGEN Galleryで、注目の写真展「十七の海の肖像」が開催中だ。この展覧会では、写真家・蓮井幹生が日本全国の原子力発電所立地17地域の海を撮影した作品を初公開している。そして6月21日(土)、この展覧会の特別プログラムとして、蓮井幹生と写真家・広川泰士によるスペシャルトークイベントが行われる。
蓮井の新作は、原発そのものを画面に収めず、波や光といった海の表情のみを捉えている。しかし、その背後には目に見えないリスクが潜んでいる。蓮井は画像処理で船舶や人の気配を取り除き、人間不在の架空の海を表現。「写真とはありのままを記録するもの」という自身の信念と葛藤しながら、自然と文明の関係、そして写真の本質に向き合った意欲作だ。
ゲストの広川泰士も、原子力発電所を撮影した写真集『STILL CRAZY』で知られる写真家だ。世界各地で個展や展覧会に招かれ、国内外で高く評価されている。
このトークイベントでは、「見えないもの」をどう写すか、「自然」とどう向き合うかといった本質的な問いについて、二人の写真家が対話を交わす。写真表現を通じて時代や社会の奥底に静かに語りかけてきた彼らの対話は、現代社会が抱える問題を浮き彫りにするだろう。
イベントは参加費無料、予約制となっている。写真や環境問題に関心のある方はもちろん、アートを通じて社会を考えたい方にとっても、貴重な機会となるはずだ。予約は公式サイトから受け付けている。
展覧会「十七の海の肖像」は6月23日(月)まで開催。平日は13時から19時、土日祝日は13時から20時まで観覧可能だ。入場は無料。日本の現代アートを専門に扱うYUGEN Galleryで、写真の新たな可能性を探る蓮井幹生の作品世界を体験してみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000462.000074187.html