「シルバー川柳」が韓国で大反響!日本の高齢化との向き合い方に世界が注目


日本の高齢者文化を象徴する「シルバー川柳」が、韓国で注目を集めている。株式会社ポプラ社が刊行する『シルバー川柳』シリーズが、累計100万部を突破し、韓国のメディアイベントで取り上げられた。この現象は、急速に進む韓国の高齢化社会において、日本の経験から学ぼうとする姿勢の表れだと言える。
2025年6月18日、韓国で開催された第16回イーデイリー戦略フォーラムにて、『シルバー川柳』の編集担当者が講演を行った。「愉快なシニアライフ、美しいエンディング」をテーマとしたセッションで、本シリーズの魅力や取り組みについて語られた。
韓国は2023年に合計出生率が0.72人と過去最低を記録し、2025年には65歳以上の人口が5分の1を超える超高齢社会に突入する見込みだ。世界で最も速いペースで少子高齢化が進行している韓国にとって、日本の「高齢化との向き合い方」は大きな関心事となっている。
実際、『シルバー川柳』の韓国語版は発売後すぐにベストセラーランキングに入るほどの人気を博した。高齢化に伴う身体的な衰えや社会との接点の減少といった課題に対し、「川柳」という形式を通じて老いを笑いに変え、前向きにとらえる日本の姿勢が、言語の壁を越えて共感を呼んでいるのだ。
『シルバー川柳』は、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が2001年から毎年開催している川柳作品の公募から生まれた。ポプラ社は2012年より入選作を含む傑作川柳をまとめた書籍を刊行し、時事ネタから加齢に関するユーモアあふれる作品が収録されている。
9月には、シリーズ15作目となる最新刊の刊行も予定されている。今年は15000句以上の応募があり、現在入選作の選考が進められているという。高齢化社会における「老いとの向き合い方」が世界共通の課題となる中、日本発の「シルバー川柳」が国際的な共感を呼んでいる事実は、文化交流の新たな可能性を示唆している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001036.000031579.html