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世界的写真家・川田喜久治の集大成、アルル国際写真祭で初の大規模個展開催!

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報道発表
Kikuji Kawada From the series The Last Cosmology © Kikuji Kawada, Courtesy PGI(プレスリリースより)

日本を代表する写真家・川田喜久治(92歳)の作品が、フランスで初めて大規模な個展として公開されることが決定した。2025年7月7日から10月3日まで、アルル国際写真祭の「アルル・アソシエ」プログラムの一環として開催される本展は、SIGMAとKYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)の共同制作によるものだ。

「KIKUJI KAWADA: Endless Map - Invisible」と題された本展では、川田の代表作である『地図』『ラスト・コスモロジー』『ロス・カプリチョス』『ヴォルテックス』の4シリーズから厳選された作品が一堂に会する。PGIの高橋朗氏がキュレーションを務め、KYOTOGRAPHIE 2024での展示をさらに発展させた内容となっている。

川田喜久治は1933年茨城県生まれ。1959年に伝説的な写真家集団「VIVO」を共同設立し、戦後日本の写真表現に革命をもたらした。特に1965年に出版された写真集『地図』は、敗戦と原子力災害をテーマに、政治的メタファーと実験的な表現で写真集の常識を覆し、写真史に残る傑作として評価されている。

本展では、川田の60年以上にわたる創作活動を通じて、戦後日本の歴史と記憶の層を紐解くことができる。また、92歳の現在も新たな視点を追求し続ける川田の姿勢は、写真表現の可能性を広げ続けている。

会場となるVAGUEでは、SIGMAの最新ミラーレスカメラ「SIGMA BF」を中心とした特別展示も行われる。さらに、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の12周年を記念した書籍『KYOTOGRAPHIE: 京都物語|十二支』の販売も予定されている。

世界最古・最大規模の国際写真祭であるアルル国際写真祭で、日本を代表する写真家の作品が大々的に紹介されることは、日本の写真文化の国際的な評価を高める絶好の機会となるだろう。写真愛好家はもちろん、芸術や文化に関心のある方々にとって、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000031110.html