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漫画家こうの史代の30年を振り返る!佐倉市立美術館で過去最大の展覧会開催

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報道発表
1《夕凪の街 桜の国》カバーイラスト、2004年 ©︎こうの史代/コアミックス.(プレスリリースより)

漫画家生活30周年を迎えたこうの史代の過去最大規模となる展覧会が、2025年8月2日から10月2日まで佐倉市立美術館で開催される。「漫画家生活30周年 こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり」と題された本展では、デビュー作から最新作まで、こうの史代の画業の全てを網羅する。

展示される原画は500枚以上に及び、膨大な挿絵原画や絵本原画、作品のコンテやメモ、ブログ「こうのの日々」に登場するスケッチブックなども展示される。さらに、制作風景を記録した初公開の映像も上映予定だ。

こうの史代といえば、「夕凪の街 桜の国」や「この世界の片隅に」などの大ヒット作で知られるが、本展ではそれらに加えて、デビュー前の原稿や高校生時代に制作した漫画の原画も展示される。すでにこの頃から、読者を楽しい漫画の世界に誘う「こうの史代」ならではのタッチが見られるという。

こうの史代の特徴として、アシスタントを起用せず原稿を全て一人で描いていることが挙げられる。着彩も本人が行い、スクリーントーンもほとんど使用していない。そのため、原画では彼女自身の手によって描かれた線の躍動感や、新鮮な色彩の魅力を直に感じることができる。

展示は「読める」ように工夫されており、連載作品は1話単位、短編は全ページを基本に原画が展示される。各単行本のカバーのカラー原画も見逃せない。また、本展のために描き下ろされた「あとがき」も展示される予定だ。

関連イベントとして、会場内にファンレターを書くコーナーが設けられる。展覧会を見た人なら誰でも参加でき、特製ポストに投函されたお手紙は直接こうの史代に届けられるという。

チケットは一般1,000円、大学生800円、高校生以下は無料。前売りチケットや20名以上の団体は割引がある。障害者手帳を持つ人は本人と介助者1名が無料で入場できる。

漫画ファンはもちろん、アートに興味がある人にとっても見逃せない展覧会となりそうだ。こうの史代の30年にわたる漫画家としての軌跡を、ぜひ佐倉市立美術館で体感してみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000370.000024449.html