手塚治虫の名作『どろろ』が現代SFに!カネコアツシの『サーチアンドデストロイ』が海外で快進撃


漫画界に新たな風を吹き込む作品が、海外でも高い評価を得ている。手塚治虫の不朽の名作『どろろ』を大胆にアレンジした『サーチアンドデストロイ』の英訳版が、「アメリカン・マンガ・アワード」ベスト長編部門にノミネートされたのだ。この快挙は、先のアイズナー賞ノミネートに続く快進撃となっている。
『サーチアンドデストロイ』は、手塚治虫生誕90周年を記念して刊行された「テヅコミ」シリーズの一環として、カネコアツシが手がけた作品だ。原作の世界観を踏襲しつつ、現代的なSF要素を取り入れた斬新なアプローチが、国内外で注目を集めている。
物語の舞台は、内戦後の混沌とした社会。大量生産されたロボット「クリーチャー」と人間との軋轢が描かれる中、機械の四肢に最強の武器を装備した謎の少女と、孤児のドロが出会う。この設定だけでも、読者の興味をそそるに十分だろう。
本作の魅力は、カネコアツシの独特な画風と、手塚治虫の原作が持つ深い人間ドラマの融合にある。SF要素を取り入れることで、現代社会の問題をも鋭く切り取っているのだ。この新しい解釈が、海外の読者の心をも掴んでいるようだ。
『サーチアンドデストロイ』は全3巻で発売中。手塚治虫ファンはもちろん、現代SFマンガに興味がある読者にもおすすめの一冊となっている。今後も国内外での評価が高まることが期待される本作。日本発のマンガが世界で認められる、その瞬間を見逃すわけにはいかないだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002289.000048095.html