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日本初!アボリジナル女性アーティストの魅力が集結 - アーティゾン美術館で注目の展覧会開催

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報道発表
イワニ・スケース《えぐられた大地》2017年、ウランガラス(宙吹き)、石橋財団アーティゾン美術館 © Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY(プレスリリースより)

アーティゾン美術館(東京都中央区)で、日本初となるアボリジナル女性アーティストにフォーカスした展覧会「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」が2025年6月24日から9月21日まで開催される。本展では、オーストラリアの先住民アーティストとして国際的に高い評価を得ている7名と1組の作家による計52点の作品が展示される。

近年、国際的な現代美術の舞台でその存在感を増しているアボリジナル・アート。本展は、そのなかでも特に女性アーティストたちの多様な表現に焦点を当てる。1970年代から80年代にかけて男性中心だったアボリジナル・アートの世界で、いかにして女性たちが台頭し、オーストラリア現代美術の方向性を握るようになったのか。その軌跡を辿る貴重な機会となる。

出品作家には、80歳を超えてから絵画制作を始め約2,000点もの作品を残したマーディディンキンガーティー・ジュワンダ・サリー・ガボリや、繊細な吹きガラスで環境問題を表現するイワニ・スケースなど、個性豊かなアーティストが名を連ねる。伝統的な手法から現代的な表現まで、幅広い技法と素材を用いた作品群は、アボリジナル・アートの「いま」を鮮やかに映し出す。

展示作品の中には、ノンギルンガ・マラウィリによる伝統的なバーク・ペインティングや、ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズによる砂漠の草を用いた立体作品など、オーストラリアの広大な大地と深く結びついた作品も。また、ジュディ・ワトソンのように植民地時代の公文書を用いた作品など、歴史や社会問題と向き合う姿勢も見られる。

会期中には、マリィ・クラークやジュリー・ゴフ、イワニ・スケース、ジュディ・ワトソンによるギャラリートークも予定されており、アーティスト本人の言葉で作品の背景に迫ることができる。

本展は、アボリジナル・アートの多様性と奥深さを体感できる貴重な機会。伝統と革新が交差する彼女たちの作品世界に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000050596.html