絵描きchicaが、2025年7月1日から13日まで、神奈川県大和市の文化創造拠点シリウスにて個展を開催する。2年ぶりとなる今回の展示は、chicaの生まれ育った大和市での開催となり、全国巡回個展の一環として実施される。

chicaは2002年に母の死をきっかけに独学で絵を描き始め、ストリートやカフェ、ギャラリーなど様々な場所で活動してきた。しかし、進行性の肺の難病「LAM（リンパ脈管筋腫症）」を発症し、一時活動を休止。その後、父の看取りを経験し、「今のじぶんにもできることがある」と再び創作活動を再開した。

2023年には活動20周年を記念し、シリウスで初の個展を開催。多くの来場者からの反響と支援を受け、全国各地への巡回展へとつながっていった。今回の展示では、chicaの世界観を象徴する作品の数々が展示される予定だ。

特に注目すべきは、亡き母と"おつきさま"を重ねた「月の作品」や、「ひとりひとりの想いが咲きますように」という願いから生まれたキャラクター「ハートちゃん」だ。また、両手を広げて待っている「おかえりの木」という作品は、多くのファンから支持を集めている。

肺年齢が95歳以上というchicaだが、絵を描く時や個展会場にいる時には、その事実を忘れてしまうほど夢中になるという。来場者と共に泣いたり笑ったりしながら、「今を生きる」ということを分かち合う姿が印象的だ。

昨年の札幌市、福岡市での巡回展を経て、ついにふるさと・大和市での開催となる今回の個展。chicaが歩んできた軌跡と、現在を生きるすべての人に向けた静かなメッセージが込められた作品群を、ぜひ会場で体感してほしい。

入場は無料。開催期間は2025年7月1日（火）から13日（日）まで、時間は10:00から17:00（最終日は16:00まで）となっている。詳細は公式サイトで確認できる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000165084.html