ファッション愛好家や歴史マニアに朗報だ。グラフィック社から、西洋の服飾の変遷を古代エジプトから20世紀まで網羅した『新装普及版 西洋コスチューム大全』が2025年7月に発売される。本書は、1000点を超える精緻なカラーイラストで西洋の服飾の歴史を時代順に紹介する、まさに決定版と呼ぶにふさわしい一冊だ。

本書の特筆すべき点は、その圧倒的な情報量と視覚的な魅力にある。絵画や写真、現存する衣装に基づく緻密なリサーチによって描かれたイラストは、読者を各時代へと誘う。衣装そのものはもちろん、生地の種類や装飾模様、色彩までもが多角的に解説されており、まさに「衣服から読み解く、もうひとつの西洋史」と言えるだろう。

さらに、本書には服飾にまつわる専門用語83点の用語集（イラスト付き）も収録されている。これにより、ファッションや衣装デザインを学ぶ学生はもちろん、舞台芸術関係者、衣服の収集家、社会歴史学の研究者にとっても、必携の一冊となることは間違いない。

著者のジョン・ピーコック氏は、BBCテレビの衣装担当チーフ・デザイナーとしての豊富な経験を持ち、ファッションデザインや衣装デザインの分野で活躍してきた人物だ。その専門知識と経験が、本書の内容の深さと正確さを保証している。

全世界で20万部の売り上げを誇るこの名著が、新装普及版として蘇ったことで、より多くの人々が西洋服飾の魅力に触れる機会を得られるだろう。ファッションの歴史に興味がある人はもちろん、文化や芸術、歴史に関心のある方にとっても、新たな視点を提供してくれる一冊となりそうだ。

『新装普及版 西洋コスチューム大全』は、A4変型、並製、総224頁で、定価3,520円（税込）。2025年7月の発売が待ち遠しい、注目の一冊である。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000565.000084584.html