秩父の自然が紡ぐ珠玉のエッセイ集『山影の町から』が重版決定!日本エッセイスト・クラブ賞受賞で話題沸騰中


フランス文学者・笠間直穂子氏の初の単著『山影の町から』が、第73回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞し、大きな反響を呼んでいる。河出書房新社から2024年12月に刊行予定のこの作品は、東京から秩父へ移り住んだ著者が綴る、自然と文学が織りなす珠玉のエッセイ集だ。
本書は、秩父の豊かな自然や日常の風景を通じて、著者の深い思索と感性が紡ぎ出される29篇のエッセイと書き下ろし1篇で構成されている。庭の草木、近所の花々、仰ぎ見る山々といった自然の姿が、著者の記憶や思索を呼び起こし、しなやかな筆致で描かれていく。
笠間氏は受賞の言葉で「思索は、体験の一種なのだ」と語り、エッセイという形式がその表現に最適だと述べている。この言葉からも、本書が単なる自然描写にとどまらず、人生や社会、文学への深い洞察を含んでいることがうかがえる。
本書への評価は高く、詩人の阿部日菜子氏は「今いちばん読みたい書き手の散文集」と絶賛。小説家の絲山秋子氏も「静かな口調なのにあたたかみがあって、読んでいるとまるで精緻なデッサンを見ているように引き込まれる」とコメントしている。
この度の受賞を記念して、本書収録作3篇の試し読みが無料公開されることとなった。6月26日から28日にかけて、Web河出にて「常山木」「ふきのとう」「消される声」の3作品が順次公開される。
『山影の町から』は、都会の喧騒を離れ、自然に寄り添う暮らしの中で見出された、新たな視点と感性に満ちている。読者は、著者とともに秩父の風景を巡りながら、自身の内なる声に耳を傾ける旅に出ることができるだろう。
フランス文学研究者としての深い知識と、繊細な観察眼を持つ笠間氏のエッセイは、現代社会に生きる私たちに、新たな気づきと心の潤いをもたらしてくれる。自然と文学、思索と感性が見事に調和した本書は、忙しい日常に疲れた心を癒す一冊となるに違いない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000981.000012754.html