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点と点が紡ぐ人間の本質:Soh Souenが魅せる「Keep Me Together」展、ルーフギャラリーで開催

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報道発表
プレスリリースより

現代アートの最前線を行くアーティスト、Soh Souen(ソー・ソウエン)の個展「Keep Me Together」が、2025年9月11日から10月13日まで、東京・渋谷のLURF GALLERY(ルーフギャラリー)2Fにて開催される。本展では、Souenの代表的な表現手法である「点描」に焦点を当て、自己と他者の境界を探る新作を含む作品群が展示される。

Souenは、絵画やインスタレーション、パフォーマンスを通じて、人間の存在や身体性を独自の視点で表現してきたアーティストだ。本展の中心となる〈tie〉シリーズでは、個人の証明写真を起点に「わたし」という個やアイデンティティを問いかける。さらに、新作では「わたしたち」という概念に踏み込み、自己と他者の境界線を解体する試みを展開する。

展示作品の中でも注目すべきは、身体の開口部を点描で描いた〈身体の穴を穴だらけに描くシリーズより〉だ。この作品は、身体の自律性と非自律性の関係性を探り、他者が自己の中に入り込む様を視覚化している。鑑賞者は、Souenが一貫して探究してきた「個」と「身体」の境界、そして「生」への問いかけに触れながら、静謐でありながらも緊張感を孕んだ空間を体験することができるだろう。

本展のタイトル「Keep Me Together」には、流動的で脆い存在である「わたし」を繋ぎ止めようとする、人間の根源的な願いが込められている。Souenは、「わたしたちは忘れ続けた。絶えず、外部に侵され続けていることを。他者を摂取することで、この身体を維持していることを。」と語り、個人という概念の底抜けの悲しみと、それでも「わたし」と名付けて生き続けていく人間の姿を描き出す。

LURF GALLERYは、現代社会の日常に潜む内面を鋭く表現するアーティストを紹介することを目的に2022年に開廊したギャラリーだ。Souenの展示は、ギャラリーの理念を体現する重要な個展となるだろう。

アートファンはもちろん、人間の存在や身体性について考えを深めたい方にとって、この展示は見逃せない機会となりそうだ。オープニングレセプションは9月12日18時から20時まで開催され、入場は無料。アーティスト本人も在廊予定なので、作品についての深い洞察を得られる貴重な機会となるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000099139.html