資生堂が2025年日本パッケージングコンテストで快挙を達成した。同社の環境に配慮した革新的な製品パッケージが、最高賞であるジャパンスター賞の経済産業大臣賞を含む4つの賞を受賞したのだ。

特に注目を集めたのは、「イプサ ME n」シリーズに採用された「LiquiForm®」技術だ。この技術は、ボトル製造と中身液充填を同時に行うことで、プラスチック使用量を56%、温室効果ガスを48%削減することに成功している。環境負荷を大幅に軽減しながら、化粧品ならではの魅力的なデザインと使いやすさを両立させた点が高く評価された。

他の受賞作品も環境への配慮が光る。「アネッサ パーフェクトUV ブラッシュオンパウダー」は、ブラシパーツを取り外して洗浄できる設計で、長期使用を可能にしている。「イプサ ザ・タイムR アクア」は、リサイクルPETを約50%使用しながら、美しい外観を実現。「SHISEIDO アルティミューン™ パワライジング セラム」は、パーツ数削減とリサイクルガラス使用により、重厚感を保ちつつ20%の軽量化を達成した。

これらの成果は、資生堂のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」に基づく取り組みの結果だ。同社は「Skin Beauty Innovation」「Sustainability Innovation」「Future Beauty Innovation」の3つの柱を軸に、革新的な価値創造を進めている。

資生堂の挑戦は、美容と環境保護の両立という現代の課題に対する一つの解答を示している。今回の受賞は、同社の環境への取り組みが業界標準となる可能性を示唆しており、今後の展開が注目される。

美しさを追求しながら地球にも優しい。資生堂の革新的なアプローチは、持続可能な未来に向けた化粧品業界の新たな指針となるかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002935.000005794.html