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【漫画化】梨木香歩の名作『家守綺譚』が蘇る!近藤ようこが描く"不思議な日常"に注目

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報道発表
梨木香歩『家守綺譚』近藤ようこ漫画版 カバーイラスト(プレスリリースより)

文学ファンの間で長年愛され続けてきた梨木香歩の名作『家守綺譚』が、ついに漫画化される。人気漫画家・近藤ようこが手掛けるこの作品は、2025年9月25日に上下巻同時発売となる。

『家守綺譚』は、明治時代を舞台に、文筆家・綿貫征四郎が亡き友の家の「家守」として暮らす中で起こる不思議な出来事を描いた物語だ。白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど、四季折々の植物が彩る庭を背景に、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりと、現実と幻想が交錯する日々が綴られている。

本作は雑誌「波」で35回にわたって連載され、大きな反響を呼んだ。今回の単行本化に際し、近藤ようこが描き下ろしたカバーイラストが公開された。そこには、季節の美しさと「少し不思議」な登場人物たちが見事に表現されており、読者の期待を一層高めている。

原作者の梨木香歩は「行間が、ここまで絵にできるなんて」と感嘆の声を上げ、近藤ようこも「やさしく、きびしく、しあわせな仕事でした」とコメントしている。両者の言葉からは、原作の魅力を損なうことなく、新たな表現を追求した様子が伺える。

近藤ようこは、折口民俗学や中世文学への造詣が深く、坂口安吾や夏目漱石らの作品の漫画化にも取り組んできた実力派。『家守綺譚』の繊細な世界観を、どのように漫画で表現するのか、注目が集まっている。

人と自然が近かった時代の少し不思議な物語『家守綺譚』。梨木香歩の紡ぐ言葉と、近藤ようこの描く絵が織りなす新たな世界に、多くの読者が魅了されることだろう。文学ファンはもちろん、漫画ファンにとっても見逃せない一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002337.000047877.html