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マーク・ゴンザレス氏の「エンジェル」、無断使用企業に仮処分決定

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報道発表
プレスリリースより

アートとスケートボードの世界で知られるマーク・ゴンザレス氏の代表作「エンジェル」をめぐり、東京地方裁判所が仮処分決定を下した。この決定により、ハワード株式会社による「エンジェル」イラストを使用した製品の製造・販売が差し止められることとなった。

2025年9月3日に下された決定は、マーク・ゴンザレス氏とTULUMIZE,INCの申し立てを認めるものであった。裁判所は、ハワード社に対し「エンジェル」イラストの複製、翻案、展示、譲渡、貸与、公衆送信、送信可能化を禁じる判断を下した。

ハワード社は、サクラインターナショナル株式会社からのライセンス取得を主張していたが、裁判所はこれをイラスト使用の正当化根拠として認めなかった。この判断は、アート作品の使用権に関する重要な先例となる可能性がある。

本件は、アーティストの権利保護とブランドコラボレーションの在り方に影響を与えるものである。今後、企業がアート作品を商業利用する際には、より慎重な権利確認が求められることになるだろう。

マーク・ゴンザレス氏の「エンジェル」イラストは、スケートボード文化とストリートアートの象徴的存在として知られている。今回の決定により、アーティストの創作物に対する権利がより強く保護される方向性が示された。

アート業界では、この決定を受けて、作品の商業利用に関するガイドラインの見直しや、ライセンス契約の厳格化が進むのではないかと予想されている。また、アーティストと企業のコラボレーションの在り方にも影響を与える可能性がある。

今回の仮処分決定は、アートとビジネスの境界線上で起こる問題に一つの解答を示したと言える。今後の展開に、業界関係者のみならず、アートファンの注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000034756.html