中村航選 プロットだけ大賞 第9回 入選 未来へのログイン



-第9回-
結果発表

お題ログライン
引きこもりのゲームオタクが、バーチャル世界で出会った美少女アバターの正体を知り、現実世界での関係性を築こうとする話。
入 選

「未来へのログイン」
湊(著)
4.3★★★★★
カテゴリ 現代 ヒューマンドラマ 小説
舞台・世界観
最愛の兄を事故で失った那智。引きこもりの生活を続けている中で、美少女アバターを使用しているアスカと出逢う事に。ひょんな事からアスカの正体を知った那智は、現実世界でアスカと出逢うことを願う。
登場人物 那智(20)
女性。最愛の兄を事故で失い引きこもりがちに。

「もう一度私は色々な想いにログイン出来るかな」
アスカ(年齢不詳)
性別不明。美少女アバターを使用している人物。

「例え見えなくても存在している事はあるのかも」
小鳥遊智己(25)
男性。社会福祉士。相談を受けた家庭へ、家庭訪問を定期的に行っている。

「 」
ストーリー
第1章
学生時代に最愛の兄を事故で失い、引きこもりになってしまった那智。ゲームの中で美少女アバターのアスカと出逢う。ひょんな事からアスカの書類の直筆の筆跡を見た。驚いた事に見覚えのある文字。どこかで……
第2章
両親に病院が届けた、相手から兄のドナー提供についての感謝の手紙を思い出す。アスカは兄のレシピエントだった。アスカとリアルで出逢いたいと願う那智。驚いた事に、アスカが那智と生活圏が重なる事を知る。
第3章
那智はアスカを探す為に外に出る決意をする。玄関に鳴るチャイム。ドアの隙間に挟まれていた手紙。那智は手書きの直筆の手紙を読む。見覚えのある文字。驚いた事にアスカには、何年も前から出逢っていた。
第4章
正体が訪問を続けてくれている、社会福祉士の青年小鳥遊智己である事に気がつく。アスカの言葉を思い出す。「僕は昔、見知らぬ方に命を助けて貰った。だから今度は僕が、誰かの背中を押せる様になりたい」と。
中村先生からの一言コメント

「未来へのログイン」はテーマやモチーフに関して、今回最も惹かれた作品だった。主人公がゲーム内で出会ったのは、兄のレシピエントだった――。作品になったらぜひ読んでみたいと思わされる素晴らしい設定だ。
※中村先生の大賞選評は2025年秋号にて
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