奈良市「帯解駅舎復原プロジェクト」わずか6日で目標達成!寄付総額600万円超え、ネクストゴールは1000万円に


奈良市が進める歴史的価値を持つJR帯解駅舎の復原プロジェクトが、大きな注目を集めている。2025年12月15日から開始されたふるさと納税クラウドファンディングは、わずか6日で当初の目標額100万円を達成し、2026年1月14日時点で寄付総額は600万円を超える6,254,500円に到達した。支援人数は427人に上り、全国から多くの賛同が寄せられている状況だ。
帯解駅は1898年(明治31年)に奈良鉄道の駅として開業し、1926年(大正15年)に改築された歴史ある駅舎である。奈良県内でも最古級の存在として、鉄道史や近代化の歩みを象徴する貴重な建物とされ、2022年には登録有形文化財に登録された。明治期の私鉄駅舎の姿を今に伝えるとともに、大正期以降に鉄道省が整備した標準的な地方駅舎の面影を残しており、鉄道発展の歴史を物語る建築として高い価値を有している。
このプロジェクトは地域住民の保存への強い思いから始まった。2016年に奈良市教育委員会と奈良県建築士会が歴史的建造物の調査を実施したことをきっかけに、2019年には住民による保存活動が本格化した。2021年にはJR西日本から市へ駅舎が無償譲渡され、翌年の文化財登録を経て、復原整備工事に向けた準備が進められてきた経緯がある。
復原事業では、合板やアルミサッシ等で損なわれている外観や内観を木造駅舎らしい姿に復原するほか、耐震補強工事による安全性の向上、経年劣化やシロアリ被害箇所の修理などが実施される予定だ。復原の基準を大正15年としたのは、資料が豊富で忠実に再現でき、広く人々が集える空間として活用しやすいためとされている。2026年に復原整備工事を実施し、2027年春には施設利用を開始する計画である。
帯解地域は古くより交通の要衝として栄え、安産祈願の霊場として全国的に信仰を集める帯解寺や、皇室ゆかりの圓照寺など、歴史・文化資源が豊富な地域だ。三島由紀夫の小説『豊饒の海』の舞台モデルとしても知られ、帯解駅も作品に登場している。復原された駅舎は、こうした地域資源と連携し、観光や交流の拠点としての役割を果たすことが期待される。
奈良市では、JR奈良駅旧駅舎や京終駅観光案内所など、歴史的駅舎を活用した施設整備を進めてきた実績がある。今回の帯解駅舎の復原は、これらに続く取り組みとして、地域の歴史資源を保存しながら観光・交流の拠点として活かす意義を持つものだ。目標額を大幅に上回る支援を受け、ネクストゴールは1,000万円に設定され、引き続き全国から支援を呼びかけている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000407.000036429.html