1200年の伝統が現代に響く!真言宗と天台宗が共演する聲明公演が2026年3月に水戸で開催


奈良時代から連綿と受け継がれてきた仏教音楽「聲明(しょうみょう)」の公演が、2026年3月14日に水戸芸術館コンサートホールATMで開催される。聲明は仏教の経文に旋律を付けて詠唱する声の芸術で、平曲や能、浄瑠璃などの基礎にもなっており、日本の伝統芸能の源流の一つとされている。
今回の公演では、聲明の二大流派である真言宗と天台宗の僧侶たちが結集した「声明の会・千年の聲」が出演する。田村博巳の演出により、天台聲明と真言聲明が応答し合う独自の構成で、日本最古の聲明とされる「四箇法要(しかほうよう)」が唱えられる。四箇法要は、天平勝宝4年(752年)の東大寺大仏開眼供養において一万人を超える僧侶により催されたもので、唄、散華、梵音、錫杖から構成される。
公演の見どころは、宮内康乃が作曲した新作聲明「海霧讃歎(うみぎりさんだん)」と「海霧廻向(うみぎりえこう)」の上演だ。これらの作品は、2011年の東日本大震災の津波で亡くなった女性が生前に詠んだ短歌と、その息子による返歌を用いて制作された。震災から15年となる節目に、聲明の伝統と現代の創造が共鳴し、震災の記憶を風化させることなく伝えていく。
公演は2026年3月14日15時開演で、料金は一般4500円、25歳以下は1500円となっている。また、関連企画として2026年2月8日には講座「はじめての聲明」も開催され、出演者が聲明の歴史や宗派ごとの特徴を実演を交えて解説するほか、参加者が聲明の詠唱を体験できるコーナーも用意される。チケットは水戸芸術館の窓口、電話、WEBで購入可能だ。
「声明の会・千年の聲」は1997年に宗派を越えて結成され、古典作品の紹介と新作聲明の発表を通じて、聲明の伝統の継承と現代への可能性を追求してきた。1200年の伝統を誇る日本の音楽文化を体験できる貴重な機会となる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000150724.html