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【1.22更新】元祖・男女入れ替わりもの『とりかへばや物語』 世にも奇書な物語 Vol.7

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コラム
世にも奇書な物語
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『とりかへばや物語』

『とりかへばや物語』
(作者不詳、鈴木裕子編/角川ソフィア文庫)
 

元祖・男女入れ替わりもの


「とりかへばや」は、「取り替えたい」という意味の古語。
何を取り替えるか。なんと男女を取り替えるというのだ。
さて、それはどんな話だろう。

『とりかへばや物語』に登場する関白左大臣には息子と娘がいるが、この二人を取り替えたいと思い、内気な息子を姫君として、また、快活な娘を若君として育てる。そのほうが子どもたちの適正に合っているって言っても無茶をしたものだ。

そんなことをすれば当然、トラブルになる。若君(実は女性)は立身出世して結婚するが、同性でもある妻は浮気し、夫婦関係は破綻する。
姫君(実は男性)は女東宮と恋仲になるが、「やっぱりボクは男だよな」と悩む。
最終的には二人はこっそり入れ替わるのだが、こんな面白い設定が平安時代からあったなんてちょっとびっくりする。
これはパクリたくなる。いや違う、インスパイアされてしまうよね。

そう思った人は相当数いたようで、『とりかへばや物語』は無数のリメイク作品が存在し、新海誠監督も『とりかへばや物語』をヒントに映画「君の名は。」を製作したそうだ。

男女が入れ替わる話は定期的に生まれていて、『君の名は。』のもとは大林宣彦監督の『転校生』だと思っていたが、それよりももっともっと元祖があったというわけだ。


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