シニアの心を動かす文化活動の力とは?五感刺激と交流が生む前向き効果を調査


シニア専門のマーケティングプラットフォーム「コスモラボ」を運営するコスモヘルス株式会社が、50歳以上のシニア層を対象に文化活動に関する意識調査を実施し、その結果をレポートとして公開した。過去1年間の文化活動への参加状況や心理的・身体的効果、人との交流機会などを詳しく分析したこの調査からは、シニア層の文化活動に対する姿勢と、参加者が実感する多様な効果が明らかになった。
未参加層と参加層が併存する二極構造
調査結果によると、過去1年間で文化活動に「特に参加していない」と回答した人が40.5%と最も多く、一定数のシニアが文化活動から距離を置いている実態が浮き彫りになった。その一方で、「音楽鑑賞・合唱・楽器演奏」に参加した人は38.5%、「博物館・美術館めぐり」は22.6%、「料理・お菓子づくり体験」は13.9%と、多様な文化活動を楽しむ層も確実に存在する。参加頻度を見ても、「週1回以上」が17.1%、「月1回程度」が15.9%と、生活の中に文化活動を組み込んでいる人も少なくない。
五感を刺激し心身に良い変化をもたらす効果
文化活動に参加している300名を対象にした調査では、参加者の大多数が前向きな効果を実感していることが判明した。「見る・聞く・触れる・味わう・香り」など五感が刺激されたと感じた人は、「とても感じた」が68.7%、「少し感じた」が27.3%と、合わせて96%に達した。さらに、「記憶がよみがえったり、頭がすっきりした」と感じる人は「よくある」が51.7%、「少しある」が39.3%で、約9割が認知面での刺激を経験している。
心理面への影響も顕著で、「気分が明るくなったり、ストレスが減った」と感じる人は「とても感じる」が62.0%、「少し感じる」が36.0%と、ほぼ全員が気分の変化を実感した。また、「体や心に良い変化があった」との回答も「とても感じる」が56.7%、「少し感じる」が38.7%と、約95%が何らかの良い変化を感じている。
人とのつながりを生む交流の場として機能
文化活動は心身の健康だけでなく、人との交流機会を生む場としても重要な役割を果たしている。「人との交流や会話の機会が増えた」と回答した人は、「たくさんあった」が50.0%、「少しあった」が41.7%で、合わせて9割を超えた。趣味や関心を共有する場が、孤立防止や心理的な安心感につながっている様子がうかがえる。
今後も続けたい意欲は過半数
今後の参加意向については、「今後も続けたい、または新たに取り組んでみたい活動がある」と答えた人が54.8%と過半数を占め、文化活動への前向きな姿勢が確認された。自由記述では、音楽、体操、美術鑑賞、ボランティアなど、既存の活動の継続に加え、新しい文化体験への挑戦を希望する声も多く寄せられた。
今回の調査は、コスモラボのアンケートモニター496名を対象に2025年10月1日に実施された。文化活動がシニア層の心身の健康維持や生活のメリハリづくりに重要な役割を果たしていることが、データからも明確に示された形となった。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000135585.html