ゴーレムが8億円を調達、建設DXプラットフォーム本格提供へ


清水建設など5社から総額8億円の資金調達を実現
建設データプラットフォームを運営する株式会社ゴーレムは、ANRI、清水建設株式会社、株式会社竹中工務店、HHP共創ファンド1号投資事業有限責任組合(有限責任組合員:阪急阪神不動産株式会社)、MIRAITRONC投資事業有限責任組合の5社を引受先とした、総額8億円の資金調達を実施します。あわせて、建設生産を支援するデータプラットフォーム「Gorlem Platform」の本格提供も開始いたします。
新機能を搭載した「Gorlem Platform」とは
「Gorlem Platform」は、見積・設計・施工等のデータを構造化し、AIによる自動解析と業務標準化を実現する基盤です。これまでの「排出量算定」「購買仕分」「長期修繕算定」のアプリケーションに加え、新たに4つのアプリケーションが追加されました。「実績分析&概算・予測」ではプラットフォーム内のデータを高度に分析処理し、「図面チェック」では図面による工事計画のチェックを実現します。さらに「施工計画」では施工計画・工程表を自動生成、「見積管理」では建築工事の見積もり業務を効率化いたします。
現場実装に向けた共同検証を加速
清水建設、竹中工務店、阪急阪神不動産の各社とは、「Gorlem Platform」の現場実装を前提とした共同検証・開発を進めます。今回の資金調達により、人材採用および事業基盤の強化を加速させ、施工前工程の幅広い領域に対して包括的な建設生産ソリューションを提供する企業へと進化を遂げる計画です。
深刻な人手不足と属人化が開発の背景
国内の建設業は、就業者がピーク時から約30%減少し、高齢化が加速するなど深刻な人手不足に直面しています。他業種に比べ生産性向上のスピードが緩やかである一方、多くの業務が専門家の暗黙知に依存する「属人化」が改善の大きな障壁となっています。さらに昨今、サステナビリティ指標(CO2排出量等)の可視化や、原材料高騰に伴う精緻な見積予測など、データ活用の需要が急速に高まっているのです。日本の建設技術は世界トップレベルでありながら、データと業務プロセスの標準化が遅れている現状を打破すべく、ゴーレムは産業全体のアップデートを目指します。
3層構造の独自アーキテクチャで実現
最新のAI技術を「安全に、早く、柔軟に」現場へ届けるため、ゴーレムは3層構造の独自アーキテクチャを採用しています。第1層の「データ基盤」は、外部から隔離された専用ネットワーク環境内でAIを稼働させ機密情報を保護しながら、見積書などの「非構造化データ」をAIが処理可能な形式へ統合します。第2層の「オーケストレーション・ハブ」は、特定のAIエンジンに依存しない「疎結合設計」により、常に最適な最新技術を選択・切り替え可能です。第3層の「ネイティブ統合」では、ユーザーが日常的に使用するExcelやスプレッドシート、既存システムにAI機能を直接「埋め込み」し、新たなツール習得の負担を最小限にいたします。
2030年までに生産革新とカーボンニュートラルの同時達成を目指す
本発表を「一の矢」と位置づけ、ゴーレムはサプライチェーン管理や資材調達、施工後の運用支援へと段階的に領域を拡大していく計画です。完全なデータ・業務標準の実現を「二の矢」、建設の自動化を「三の矢」として、生産性のイノベーションを起こし、2030年までに建設業の生産革新とカーボンニュートラルの同時達成に貢献します。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000148643.html