ケニアのスラムから発信する視点、BUGで2つの企画を開催


CRAWLプログラムから選出された2つの企画が実現
株式会社リクルートホールディングスが運営するアートセンターBUGのアートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」。本プログラムでは、企画書をコミュニケーションツールとしてメンターとの壁打ちやピアレビューを通じて、アートワーカーの機会と場をつなぐことを目的としている。今年、このプログラムを通じてブラッシュアップされた企画の中から、投票により選出された2つの企画が2026年に開催される。実践することを重視する本プログラムは、「企画」という構想から実行まで責任を担う文化芸術の役割にフォーカスしている。
ケニア・キベラの若者たちが語る主体へ
坂田ミギー氏による企画「キベラ'スラム'から見つめる世界 ―語られてきた私から、語る私へ。―」は、2026年4月25日(土)から5月31日(日)まで開催される。ナイロビにある巨大スラム・キベラに暮らす若者たちが、自らの手で撮影した写真・映像を通じて、「語られてきた存在」としてのスラム像を問い直し、「語る主体」として立ち上がる。寄付によって集まったカメラと、プロの写真家・映像作家による技術指導をきっかけに、彼女/彼らが自身の暮らしや喜びや苦しみ、働く姿や生きる希望を記録し始めた。これまで外部の視点によって一方的に消費されてきた「スラム」のイメージを、本人たちの手で再定義していく行為でもあり、100点を超える作品とアーティスト自身による作品解説映像などが展示される予定だ。会期中には、キベラで暮らす若者に質問し、後日返事が届く"対話"の機会も設けられる。
トークイベントで企画者と登壇者が対話
本展の関連イベントとして、2つのトークイベントが予定されている。「キベラと私の30年」は2026年5月17日(日)15時から16時30分まで、早川千晶氏と坂田ミギー氏(司会)による登壇である。「ともにつくる仲間としてのキベラ」は2026年5月23日(土)19時から20時30分まで、藤井賢二氏と坂田ミギー氏(司会)が対話を繰り広げる。詳細と予約方法はウェブサイトやSNSで案内される予定だ。
医療的ケアと芸術表現が交わる空間
も氏による企画「ドゥーリアのボールルーム」は、2026年6月10日(水)から28日(日)まで開催される。本企画では、展示とパフォーマンスが同じ空間に置かれる。ドラァグクイーンの表現、医療的ケアに関わる人々の存在、写真・映像や舞台的な構成要素が異なる表現として共存する。会場では、上演が行われる時間帯と、展示として静かに過ごせる時間帯が設けられる。鑑賞に特別な知識や事前理解は必要なく、途中入退場も可能である。本企画は、他者の存在とともに過ごす感覚を、鑑賞というかたちで開いていく試みを目指している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000173.000030084.html