AI映像制作で撮影ゼロを実現、カスタマークラウドが企業PV制作モデルを転換


撮影なしでAIが企業PVを完全制作——業界の新基準を提示
カスタマークラウド株式会社は、自社プロモーション映像(PV)を企画から映像・音声素材の生成まですべてAI主導で構築し、国内におけるAIクリエイティブ活用の先行実例を発表した。本映像は、AIアバター生成・ボイスクローン技術・生成AIによるビジュアル演出を統合し、撮影を一切行わず、映像・音声素材をAIで生成した点を最大の特徴とする。最終的な構成調整や編集工程は人間が担い、AI生成素材を統合する形で完成させた。
生成AIが変える映像制作の産業構造
生成AI市場は世界的に急拡大している。各種調査によれば、生成AI関連市場は今後数年で数兆円規模へ拡大し、マーケティング・広告・コンテンツ制作領域はその中核セグメントになると予測されている。従来の映像制作は「撮影・編集・人材依存型モデル」によって構成されてきたが、生成AIの進化により企画から素材生成までの自動化、多言語・多バリエーション同時展開、制作リードタイムの大幅短縮が可能となった。特に企業コミュニケーション領域では定期的・継続的・多拠点展開が求められるため、AI主導型モデルへの移行は不可避と考えられる。
AI主導型制作プロセスの確立——新しいワークフロー
本プロジェクトでは、企画・構成・演出設計から映像・音声素材の生成までをAIで実行した。社内クリエイティブ担当のRENがAIプロンプト設計を主導し、AIアバター生成エンジンおよび音声合成(ボイスクローン)を活用した。生成された各種素材を基盤に、最終的な編集・統合工程を経て完成させるワークフローを確立し、従来の撮影中心モデルに依存しない新たな制作プロセスを構築した。このAI主導型ワークフローは、コスト構造の変革、制作スピードの指数的向上、グローバル展開の同時実装という観点で新たな基準を提示するものである。
AIアバター技術とボイスクローンで実現する高度な表現
カスタマークラウドは、自社開発・運用のAIアバター生成サービス「AI Avatar GEN」を基盤に、AIで人間のようなアバター映像と音声を生成している。ボイスクローン技術により自然な発話表現を実現し、視覚と聴覚の両面で高度なAI表現を制作している。本手法は、企業PVのみならず、トップメッセージ、キャンペーン動画、社内外コミュニケーションなどへの応用が可能であり、企業の意思表現手法を拡張する基盤技術として機能する。
実績に見るAI活用の実装段階への移行
2025年末には、AI生成サンタクロース映像をSNS投稿可能にする参加型キャンペーン「Your AI Xmas(#AIサンタ)」を展開し、累計100万超のインプレッションを記録した。また、2026年元旦には生成AI技術を活用したトップメッセージ「年頭所感」を公開。AIアバターが経営トップのメッセージを表現する形式は、実写撮影とは異なる企業コミュニケーションの可能性を示す事例となった。これらの取り組みは、生成AIがデモ段階を超え、実装フェーズへ移行していることを示している。
企業競争力の軸足がシフト——AI制作能力の重要性
企業の競争優位は「制作物の質」から「制作能力そのもの」へと移行している。AIを活用できるかどうかではなく、AIを前提とした制作構造を構築できるかどうかが競争軸となる。本PVは、撮影を伴わないAI素材生成を中核とする「AI主導制作モデル」の実証例であり、国内企業のデジタル戦略における重要な転換点となる可能性がある。カスタマークラウドは今後、AI主導型ブランドコンテンツ制作、キャンペーン支援、AGI駆動型開発との統合を進め、AIがコミュニケーションの中核を担う未来の実装を加速していく。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000686.000099810.html