珠洲市デザインコンテスト受賞作品決定、最優秀賞は木造ドミノ


珠洲市おためし滞在拠点デザインコンテストとは
YADOKARI株式会社が珠洲市と連携し、「珠洲市おためし滞在拠点デザインコンテスト」を企画・運営した。本コンテストは「はじまる・つながる・すずぐらし」をテーマに、珠洲市内の里山、里海(内浦)、里海(外浦)、まちなかの4つのフィールドを舞台として、おためし滞在拠点のデザインを募集したものである。単なる空間提案だけでなく、その場所での「暮らしの情景」や「滞在の物語」まで含めた総合的なアイデアが求められた。
応募状況と厳正な審査体制
全国各地から多数の応募が寄せられ、133名の応募者の中から一次審査を経て41名が選出された。その後、二次審査・本審査会にて最終選考が行われ、17名が受賞することが決定した。審査では、拠点をつくる場所や周辺環境の特徴を活かした提案であること、珠洲市の風土や地域課題への理解・関心があること、既存の枠にとらわれない自由な発想であること、「はじまる」「つながる」を感じさせるアイデアであることが総合的に評価された。
審査委員長には世界的建築家の坂茂氏が就任し、建築的完成度だけでなく、社会性や未来への提案力も重視した議論が展開された。審査員には小津誠一氏、塚本安優実氏、新出忠司氏、伊藤紗恵氏、泉谷満寿裕珠洲市長、上杉勢太氏が参加した。
最優秀賞に輝いた「木造のドミノ」
最優秀賞は清水康平、柿木佑介、廣岡周平氏(株式会社PERSIMMONHILLSarchitects)による「RC基礎を必要としない、自力で作れる、インフラから独立した、木造のドミノ」が受賞した。この作品は、建築の躯体から具体的なインテリアまで、何をどのように作り・使うかが具体的に示され、地域のふれあいにつながる内容となっている。震災を経験した珠洲だからこそ提供できるアクティビティや地域との繋がりが盛り込まれ、DIY的に建築するという点で実現可能性と楽しさが評価された。
個性際立つ受賞作品群
優秀賞3点では「人と里を醸す」「すずさんぽ」「『暮らし』を体験する宿泊施設」が選出された。学生賞2点は「ヨバレヨバル家」と「今に、居てしまう、えんなかの滞在拠点」が、ユニーク賞2点は「舟の家『ファンファーレ号』」と「C2 -C square-」が受賞した。
おためし滞在記賞6点では、具体的な暮らしのストーリーを描いた作品群が選出され、審査員長賞3点は既存施設の再利用と地域コミュニティの再生を軸とした提案が表彰された。これらの受賞作品は、珠洲市内での展示や情報発信を通じて広く紹介される。
珠洲の暮らしが形になっていく
本コンテストは単発のアイデア募集ではなく、「暮らしの実験」として地域と共に育てていく取り組みである。最優秀賞作品については実際の設計・建築に向けた検討も進める予定であり、珠洲という土地で、なつかしくて新しい「すずぐらし」がここから少しずつかたちになっていくという。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000013358.html