津波の恐怖を描いた傑作漫画『激濤』が復刊、釣り人必読の一冊


1983年の日本海中部地震で描かれた津波と釣り人の運命
1983年5月26日正午過ぎ、秋田県能代市西方沖で発生した日本海中部地震はマグニチュード7.7を記録し、直後に10mを超える大津波を引き起こした。この津波により、秋田県では79名の死者を出したが、そのうちの12名が海釣りを楽しんでいた方々であった。
被害者の調査資料をもとに、釣りをテーマにする漫画家・矢口高雄が襲い来る自然の驚異と釣り人たちの生死の岐路をドキュメンタリータッチで描いた傑作が、このたびヤマケイ文庫で復刊されることになったのである。
津波への正しい備え方を教えてくれる漫画
地震大国日本から津波への恐怖が消えることはない。津波を正しく怖がり、どう備え、そのときが来たらどう動くべきか。この漫画はその的確な一例を教えてくれる。16のエピソードを通じて、実在の被害者たちの人生と葛藤が丹念に描かれており、単なるエンタテインメントではなく、防災知識の習得にも役立つ一冊となっている。
矢口高雄の代表作の一つとして高く評価される作品
著者の矢口高雄は1939年秋田県生まれで、銀行員を経て30歳で漫画家としてデビューした。1974年『釣りキチ三平』『幻の怪蛇バチヘビ』により講談社出版文化賞児童まんが部門賞、1976年『マタギ』により第5回日本漫画家協会賞大賞を受賞するなど、数々の著名作品を手がけた。『激濤 ゲキトウ Magnitude7.7』は、そうした矢口高雄の代表作の一つとして位置づけられている。
ヤマケイ文庫で待望の復刊が実現
本書は2026年2月18日にヤマケイ文庫として発売される。定価は1870円(本体1700円+税10%)で、680ページの文庫判となっている。山と溪谷社が刊行する本書は、海釣りファンをはじめ、防災意識を高めたいと考える読者にとって必読の一冊といえるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007177.000005875.html