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薬師寺の1300年前の土が金銀に輝く。奈良の伝統工芸赤膚焼の幻の逸品

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ハンドメイド
料理・レシピ
報道発表
プレスリリースより

薬師寺の国宝から発掘された土が甦る

モノに溢れ豊かになった現代では、単なる便益だけでなく、品ごとの「物語」や作家の想いといった個性が注目を集めています。特に毎日手にする食器は、その個性が活きる最たる例です。

今回紹介するのは、1300年の歴史を誇る法相宗大本山薬師寺の国宝・東塔の解体修理で基壇から発掘された土を焼き上げた珠玉の逸品。金銀の輝きを帯びたこの陶器は、遠州七窯のひとつに数えられる奈良県指定伝統的工芸品「赤膚焼」の傑作です。奈良の奥深い歴史文化を日常の食卓で感じることができます。

試行錯誤を重ねた四年半の道のり

約十年前、薬師寺の事務長から陶芸家・大塩恵旦さんのもとに一通の報せが届きました。平成20年より始まった国宝・東塔解体修理の途上で、総量300立方メートルの粘土が発掘されたというもの。大塩さんは4tトラックで3tを譲り受けることになります。

大塩さんは赤膚焼窯元三代目である大塩昭山の次男として生まれ、平成6年に独立。伊勢丹三越新宿店やホテルニューオータニ東京での個展開催、各種展覧会での入選を経て、令和5年に奈良県伝統工芸士に認定されました。赤膚焼は江戸時代前期の茶人・小堀遠州が指導した「遠州七窯」のひとつで、豊臣秀長が愛知県の陶工を招いて奈良市五条山で茶器を焼かせたのが始まりとされています。

しかし発掘された粘土は極めて困難な素材でした。きめ細やかで粘りが少なく、成型が難しく、焼成でも大きく裂けたり火脹れや山傷ができたりします。大塩さんは四年半で300回以上の試験を繰り返すことになったのです。

偶然から生まれた金銀の煌めき

転機は窯の故障から訪れました。本来の焼き時間を超えて長時間焼いてしまった大塩さんが窯を確認すると、金の煌めきを放つ陶器を発見したのです。

その後、陶器同士がくっついてしまった作品を電気窯で修理したところ、銀色に輝き出しました。大塩さんが狙って焼いたわけではなく、重なった偶然から金銀の赤膚焼が誕生したのです。

赤膚焼は通常釉薬をかけて焼き上げるのに対し、大塩さんは「焼き締め」の技法にこだわり、発掘された粘土100%で作陶しています。七段階の工程を経て完成した作品は、土の質感がしっかり感じられる焼き上がりで、自然と手に馴染む逸品です。

残りわずかな幻の土で作られた最後の作品

完成した作品は工房内で展示、購入も可能です。残念ながら薬師寺の東塔から発掘された土は残りわずかとなっており、世に出す作品数は限られています。試行錯誤とこれまでの作品で既に約2.5tを使用しており、残りは500kg程度です。

今回のふるさと納税返礼品では、1300年の歴史を含んだ国宝・薬師寺東塔の土で焼き上げた幻の作品が揃えられています。盃・湯呑・お茶碗を金色・銀色から選べるほか、夫婦や家族で揃えられる金銀セットも用意されており、奈良の歴史文化を家庭で堪能できます。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000414.000036429.html