岩田家旧蔵の至宝が23億円超で落札、初代楽長次郎の黒茶碗は9億2000万円


岩田家旧蔵特別コレクション、落札総額は約23億8000万円
株式会社毎日オークション(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:岡澤利栄)は2026年2月21日(土)に東京・有明にて、「岩田家旧蔵特別コレクション」を開催しました。長く岩田家に大切に守り伝えられてきた重要美術品の数々が出品された本オークションでは、最高額9億2000万円を含む、落札総額は約23億8000万円(手数料込)を記録。出品された306点はすべて落札され、歴史的価値の高さを裏づける結果となりました。
会場の様子:熱気に包まれた白熱のオークション
連日の下見会は全国からお越しいただいた多数の来場者で賑わい、当日は早々に満席、会場に収まらないほどの大盛況となりました。開始前から熱気に包まれていたオークションは会場・電話・ライブビッド入札が交錯する近年まれに見る白熱したものとなりました。Lot1の「重要美術品 大名物 茜屋柿茶入」を皮切りに興奮の坩堝と化しました。
「大名物 井戸茶碗 銘 常盤」の3億1050万円を筆頭に高額落札が相次ぎ、中でも「黒織部茶碗」の1億2075万円には一同騒然となりました。その後「寧窯天藍釉霊芝耳花瓶」が9545万円で落札され、春節にも関わらず中華圏の力強い入札が会場を大いに沸かせました。
「織部開扇向付(10点)」、尾形乾山「色絵絵替土器皿(10点)」が続けて1000万円を超え、千宗旦「竹密不妨流水過(一行)」は4370万円というエスティメートを大きく上回る価格で落札。茶杓では千利休「妙喜庵茶杓」が7130万円、千宗旦「茶杓 歌銘 尋来」も1725万円、千利休「筒花入 銘 ヲソラク」の5980万円という驚異的な結果に場内の拍手は鳴りやみませんでした。
初代楽長次郎の黒茶碗が史上最高額9億2000万円で落札
とくに注目を集めたのが、初代楽長次郎「重要美術品 黒茶碗 銘 閑居」です。長次郎外七種の一碗で、長らく所在不明であった作品でした。21時を跨ぐ遅い時間にも関わらず会場は来場者で埋め尽くされ、固唾を吞んでパドルの行方を見守るなか、会場と電話の熾烈な競り合いの末、9億2000万円で決着。ハンマーが落ちた瞬間、会場の熱気は最高潮に達しました。
茶道文化の継承を象徴するオークションに
「岩田家旧蔵特別コレクション」は、岩田家に継承されてきた茶道具がはじめてまとまって市場に出た稀有な機会であり、世界的に見ても極めて珍しいもので、茶陶・古美術の市場において2020年代後半を象徴するオークションとなりました。投機的な熱狂ではなく、確かな来歴を持つ質の高い作品が、カテゴリーや価格帯を問わず力強い需要と熱気をもって迎えられることが明らかになり、改めて茶人たちが茶道具に寄せる深い愛情を感じさせる開催となったのです。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000103365.html