香港ドラマアワード受賞の演出家が来日、舞台『山川命』を東京で初演


アジアを代表する演出家による世界ツアー、日本公演が決定
香港ドラマアワードで最優秀監督賞を受賞した演出家・アタ・ウォン・チュンタットによる代表作『山川命 – THE FATES OF MOUNTAINS AND RIVERS』の来日公演が決定した。2026年3月14日(土)・15日(日)の2日間、東京・銀座の二十五世観世左近記念観世能楽堂にて上演される。本公演は、香港特別行政区政府の支援を受けた劇団「綠葉劇團(Théâtre de la Feuille)」のワールドツアー初演となる。
世界的に注目される演出家の実績と評価
アタ・ウォン・チュンタット(黄俊達)は、香港出身の演出家・振付家で、2010年に綠葉劇團を設立し芸術監督を務めている。2025年の「第33回香港ドラマアワード最優秀監督賞」受賞を筆頭に、2017年の「香港芸術発展奨・ドラマ部門若手芸術家賞」受賞、2019年の「文化芸術振興功労者」表彰など、多数の受賞歴を持つ。2018年にはフランス・パリのジャック・ルコック国際演劇学校で教師資格を取得し、現在は香港演藝學院で「演出」専任講師として教鞭を執っている。
東西文化を融合させた身体劇の世界観
『山川命 – THE FATES OF MOUNTAINS AND RIVERS』は、中国最古級の神話地理書『山海経』を創作の原点とした身体演劇作品である。「天地創造」「生命誕生」「東西文化の融合」をテーマに構築され、俳優の身体表現を中心に、広東ドラマ、中国伝統武術、日本の伝統舞踊、インドのクティヤタム・サンスクリット劇場、香港の伝統竹細工、日本の狂言、人形劇、アフリカの伝統舞踊など、世界各地の身体文化を融合させている。セリフに依存せず身体のみで神話世界を描く演出手法により、観客は物語を理解するのではなく、没入型の体感体験へと誘われる。
能楽堂での上演が生み出す新たな可能性
会場となる観世能楽堂は、日本の伝統芸能である能・狂言の上演を主目的とした舞台空間だ。言語や型を重視する伝統芸能の上演空間において、言葉を用いず身体のみで神話世界を描く現代身体劇を上演することで、身体表現の新たな可能性が提示される。国内外の舞台芸術ファンにとって、香港ドラマアワード最優秀監督賞を受賞した演出家による作品を日本の伝統芸能の舞台で体験できる、貴重な鑑賞機会となるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000016503.html