京都女性起業家賞受賞、女性視点で京町家の課題に挑む不動産会社


京都銀行賞を受賞した京都烏丸ル不動産
京都烏丸ル不動産株式会社が「第14回京都女性起業家賞」において京都銀行賞を受賞した。本賞は、京都府内の女性起業家を顕彰する制度であり、地域経済への貢献性、社会課題解決力、将来性などが評価される。同社の減少が課題となっている「京町家」の次世代継承に向けた活用と、高齢化が課題となっている「住み手」の次の住まい探しの支援を両立するという独自モデルが評価されたものである。さらに、女性視点による事業運営も受賞の大きな要因となった。
相続前から支える独自の不動産ビジネスモデル
空き家となった京町家やマンションなどへの転用による京町家の減少が課題となっている。また、住み手の高齢化が進む中で相続を巡る課題も深刻化しており、この状況への対応が急務となっていた。京都烏丸ル不動産は、単に物件を「売るかどうか」だけでなく、高齢化した住み手が安心できる次の住まいの提案と、人生設計を踏まえた相続前の住み替え支援を行うモデルを構築している。従来の不動産業者とは一線を画した取り組みにより、新しい不動産のあり方を示している。
女性スタッフで実現する心理的ハードル低下
同社のもう一つの特徴は、社内スタッフがすべて女性で構成されていることである。「安心して相談できる不動産会社」を掲げることで、心理的ハードルを下げる環境づくりを実践している。このアプローチが、今回の京都銀行賞受賞の評価ポイントとなった。代表取締役の片岡優江は、日本大学芸術学部卒業後、株式会社リクルートで住宅情報や制作部門での経験を積んだ。その後フリーランスとして独立し、2008年から2019年の設立まで、SUUMO編集や営業推進プロジェクトの立案に携わった。京都での不動産事業を通じて京町家の課題に触れ、高齢化が進む京町家の住み手支援と継承実現の両立を目指す事業を立ち上げた。
京町家宿泊事業で地域共生を実現
同社は不動産事業に加え、地元と共存する「京町家」宿泊事業も展開している。ターゲットは海外のファミリー層であり、京町家を未来に引き継ぐために地域文化を尊重する滞在型モデルを採用している。「地域に利益が循環する観光」を実践することで、不動産と観光の両面から京都の持続可能性に取り組んでいるところが特徴である。
相続支援と地域共生型事業の展開強化へ
今後、京都烏丸ル不動産は相続前支援モデルの体系化、女性向け資産相談窓口の拡充、地域共生型宿泊事業の展開強化を通じ、京都における「新しい不動産のかたち」を提案していく方針である。2019年の設立以来、女性視点と独自のビジネスモデルで京都の不動産課題に挑む同社の展開に注目が集まる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000178629.html