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40年Gペン一筋の劇画家・松森茂嘉が『REVIVAL』で貫く手描きの美学

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漫画・コミック
報道発表
プレスリリースより

アナログ作画にこだわり続けた理由

漫画『REVIVAL ― 帝国の復活』の作画を担当する劇画家・松森茂嘉は、『ゴルゴ13』シリーズをはじめ『北斗の拳』『蒼天の拳』などで知られる日本劇画文化の重鎮である。現在も40年以上Gペン一筋で描き続ける松森氏は、デジタル制作が主流となった現代漫画の制作環境のなかで、敢えてアナログによる手描き作画を貫く。松森氏が使用するのは、ゼブラ、タチカワ、ニッコーの3社のGペン。それぞれの特性を活かし、描く対象や表現に応じて使い分けているという。松森氏は「何年か前にデジタル作画を試したことがあるんです。でも、線に感情が入らない。だから今でもGペンにこだわっています」とコメント。ペン先から生まれる一本一本の線は、作画技法ではなく作家の感情そのものなのだ。

右手中指に刻まれた40年の歴史

松森氏の作画は想像を絶する集中力と体力を要する。ペン先に力が入るあまり、紙が破れてしまうことも珍しくない。描く右手は40年以上の作業による負担にさらされ続け、肩から指先にかけて電気が走るように痛むこともあるという。その右手中指には、40年以上の歳月が刻まれたペンだこが存在する。松森氏は「このペンだこは、もはや私の分身です」と語る。この言葉からは、劇画と共に生きてきた作家の誇りと覚悟が滲み出ている。

1ページに2日かける孤高の制作スタイル

『REVIVAL』の制作において、松森氏はプロダクションを使わず、一人ですべてを描き上げている。自然から建造物、そして人物まで、一人で役割を使い分けながら1ページずつ丁寧に作画を進めていく制作スタイルだ。密度の高いページでは、1ページ仕上げるのに2日かかることもあるほど。松森氏は「いまや描くことが習慣化していて、ふと寝ながら線を引いている自分に気づくこともあるんです」とコメント。劇画と一体化した創作者の姿が浮かび上がる。

手描きが生み出す作品の「重み」と「空気感」

紙の上に描かれる線には、作家の息遣いや筆圧、そして身体を削りながら描き続ける覚悟がそのまま刻まれる。松森氏は「作品に宿る『重み』や『空気感』は、手描きだからこそ生まれる」と語る。こうしたアナログ作画による表現は、作品のテーマである「日本の精神文化」とも共鳴し、物語に独特のリアリティを与えているのだ。『REVIVAL ― 帝国の復活』は、2008年の世界金融危機をきっかけに構想された実話ベースの劇画作品。日本古来の通貨「両(RYO)」というモチーフを軸に、日本の精神文化と経済の再興というテーマが描かれる。本作の裏表紙には、日本最古の文字とも言われる古代図像文字「カタカムナ」が描かれており、日本神話や古代思想にまつわる謎が物語の背景に広がっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000158275.html