中村航選 プロットだけ大賞 第11回 大賞 海風



-第11回-
結果発表
お題ログライン
死んだはずの兄が別人として生きていることを知った妹が、真実を追うサスペンス。

大 賞
「海風」
おむすび(著)
5.0★★★★★
カテゴリ ヒューマンドラマ 小説
舞台・世界観
凄腕エンジニアだった85歳の女性が、戦死したはずの兄に酷似した老人に出会う。女性は老いた体とセキュリティの壁と闘いながら真実を突き止めるが、老人の過去を暴くことが本当に幸福なのか、究極の選択を迫られる。
登場人物 花子(85)
女性。コンピュータ黎明期に起業し成功。現在は老人ホームで穏やかに暮らす。

「真実が幸せとは限らない。しかし、真実から目を背けても幸せには成れない」
木村(90)
男性。最近入所した男性。記憶が曖昧だと言うが、時折、鋭い洞察力を見せる。

「この風景を見ていると安らぐ。ずっと昔からここにいたような気持ちになる」
田中(45)
男性。老人ホームに派遣された若手システム管理者。真面目で几帳面な性格。

「お兄さんと……会えるといいですね」
ストーリー
第1章
花子の頬を海風が優しく撫でる。故郷の海が見える老人ホームで静かな余生を送っている。幼い頃、兄の太郎とよく遊んだ海だ。驚いたことに、最近入所した男性の左腕に、戦死した兄と全く同じ形の痣があった。
第2章
疑念を晴らすため、花子は娯楽室のPCから施設のネットワークへ侵入。セキュリティをかいくぐり、木村が兄であるという証拠を入手する。しかしながら、田中にハッキング現場を押さえられる。絶体絶命!
第3章
驚いたことに、想いに共感した田中は入手データ削除を条件に見逃す。花子は兄が過去を捨てて生きる選択をしたことを知り、真実を告げることが本当に幸せなのか葛藤する。花子は「真実は胸の中にしまう」と決断。
第4章
ある日、木村がコーヒーを二つ持って現れる。二人は海が見えるテラスに並んで座る。「この景色が気に入って、ここに入所を決めたんです」「私もです」。穏やかな海風が、二人の頬を優しく撫でる。
中村先生からの一言コメント
※中村先生の大賞選評全文は2026年春号
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まず「凄腕エンジニア」だったという主人公の設定が面白い。“オリジナリティは組み合わせに宿る”わけだが、85歳×システムエンジニアという……【つづきは本誌で!】