ディープテック起業加速へ、博報堂と東大IPC「BRIDGE」「LAUNCH UK」募集開始
日本発ディープテック・スタートアップの課題を解決する新プログラム
株式会社博報堂と東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が運営する「Go Abroad To Scale(GATS)」は、日本発ディープテック・スタートアップの事業化を加速するため、米国および欧州のエコシステムと連携した2つの事業化支援プログラム「BRIDGE」「LAUNCH UK」の公募を開始する。2026年4月22日にはオンライン説明会も開催予定である。
日本のディープテック・スタートアップは創出数や投資額の拡大が進む一方で、グローバル市場で競争力を持つ企業の創出や大型M&Aといった成果は依然として限定的である。この背景には、技術力に加え、資本・人材・制度設計の観点での構造的な課題が存在する。特に研究段階から事業化・資金調達・国際展開までを一体的に支援する仕組みと、それを担う起業人材・投資人材の育成の双方が海外に比べて十分とは言えない状況にある。
「BRIDGE」プログラムで米国トップNPOの知見を活用
プログラム①の「BRIDGE」は、米国のディープテック起業エコシステムを牽引するNPO「Activate」と連携した実践的なプログラムである。Activateはこれまでに230社以上のディープテック・スタートアップを創出し、支援先の累計資金調達額は50億ドル超に達するなど、世界有数の実績を有している。
本プログラムでは約9ヶ月にわたり、起業家としての意思決定力や事業構築力を高めるトレーニングに加え、技術の市場適合性や事業化戦略を多角的に検証する。米国の大企業、投資家、政府機関、篤志家などと連なる強固なネットワークへの接続を通じて、研究段階からグローバル市場を前提とした事業構築を推進し、初期フェーズの不確実性を低減させることを目指している。
「LAUNCH UK」で欧州エコシステムに直結
プログラム②の「LAUNCH UK」は、英国・欧州におけるディープテックの商業化プロセスに直接接続し、グローバル市場展開に直結する事業化力の構築を目的としたプログラムである。Imperial College London(ICL)を中核パートナーとし、Climate Tech、AI、Physical AI/Roboticsなどの分野において研究成果の事業化を牽引してきたエコシステムと連携して実施される。
本プログラムでは事業仮説の検証、チーム形成、産業連携、資金調達準備を一体で支援し、欧州における市場機会や規制環境への理解を深める。欧州は脱炭素をはじめとする規制や市場設計において世界をリードしており、フィジカルAI・ロボティクスやクライメートテックなどの分野において、日本発技術が優位性を発揮し得る戦略的市場として位置づけられている。
2026年4月22日にオンライン説明会を開催
「BRIDGE」「LAUNCH UK」に加え、2月より公募を行っている人材育成プログラム「CONNECT」「INSPIRE」について、2026年4月22日(水)13時~15時にオンラインで説明会が開催される。対象者は、事業化支援では大学院生、研究者、博士号取得者等、人材育成では高専生、学部生、大学院生、社会人等である。説明会では、GSC及びGATSプログラム概要説明、各プログラムの紹介、質疑応答が予定されている。
グローバル・エコシステム構築を目指すGATS
Go Abroad To Scale(GATS)は、グローバル・スタートアップ・キャンパス構想のもと、日本発ディープテック・スタートアップの創出と成長を人材・事業の両面から支える統合的な枠組みである。世界トップクラスのNPOや名門大学をはじめとする海外の主要プレイヤーと連携し、研究段階から起業、事業化、社会実装に至るまでをシームレスかつ包括的に支援する。人材、知見、ネットワーク、資本が循環するグローバル・エコシステムを日本に根付かせ、日本発ディープテック・スタートアップの中長期的な成長と国際競争力の強化を支えていく方針である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001141.000008062.html