KABUKI悪役づくし展開催、逸翁美術館で歌舞伎の敵役を深掘り


逸翁美術館で歌舞伎の悪役に特化した企画展
阪急文化財団が運営する逸翁(いつおう)美術館は、2026年7月4日(土)から8月30日(日)にかけて、「2026展示III『KABUKI悪役づくし』」を開催する。この展覧会は、歌舞伎における敵役(かたきやく)の魅力を多角的に紹介する特別企画である。
逸翁美術館は1957年に開館し、2009年に現在地に移転した。現在の阪急阪神東宝グループ創業者である小林一三(こばやしいちぞう)(1873~1957)の雅号「逸翁」を冠しており、5,500件の美術工芸品と約22,000枚の役者絵などの歌舞伎関連資料を保有している。
敵役の種類と特徴
歌舞伎の敵役にはさまざまな種類が存在する。文字通り悪い役の「実悪(じつあく)」、公家など高貴な身分の「公家悪(くげあく)」、色気のある「色悪(いろあく)」、国を乗っ取るほどの大悪人「国崩(くにくず)し」、笑いを取る「ちゃり敵(がたき)」など、その表現は実に多彩である。悪役たちの扮装には一目で「ワル」とわかる特徴があり、一見ワルそうなのに物語が進むと善人だったという役との違いも興味深い。ヒーローに敵対する脇役にとどまらず、主役となる悪役も存在し、根っからの悪人でありながら惹きつけられる魅力に注目した展覧会となっている。
関連イベントと開催情報
展覧会に関連して、児玉竜一(こだまりゅういち)早稲田大学文学学術院教授による講演会「歌舞伎にとって『悪』とは何か~敵役の魅力から小説・映画『国宝』まで」が2026年7月11日(土)14時00分~15時30分にマグノリアホールで開催される。定員は100名で、本展覧会の当日観覧券が必要である。
担当学芸員による鑑賞教室「歌舞伎の『悪役』~衣裳と面構え~」は2026年8月8日(土)10時30分~12時00分に同じくマグノリアホールで実施される。館内の椅子式茶室「即心庵(そくしんあん)」では、展覧会開催期間中の日曜日に呈茶が行われ、表千家同門会大阪支部の先生方のお点前による薄茶と和菓子でもてなされる。
会場は逸翁美術館(大阪府池田市栄本町12-27、阪急宝塚線池田駅下車徒歩10分)。開館時間は10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)で、毎週月曜日が休館。ただし7月20日は開館、7月21日(火)は休館となる。観覧料は一般700円(各種割引・団体500円)、学生(高校生以上)500円(同上400円)、中学生以下は無料である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002508.000005179.html