滝野川保育園で音環境改善PoC、ピクシーダストが吸音技術を実施


子どもの学びに影響する音環境、改善への取り組みが加速
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、東京都北区と連携し、北区立「滝野川保育園」において吸音技術「iwasemi」を活用した音環境改善のPoC(概念実証)を実施する。近年、子どもが通う施設内の音の反響が遊びや学びに影響を及ぼす可能性が指摘される中、iwasemiの吸音性能を活用して室内の反響低減と保育環境向上への有用性を検証するプロジェクトである。
子ども施設の音環境が抱える課題
幼稚園や保育所など、子どもが長時間を過ごす施設における室内音環境は専門家や学会から課題が指摘されている。音が止まった後も響きが残る「残響時間」が長い空間では、子どもが言葉を聞き取りづらくなる可能性があるとされ、国内外で議論が進んでいる。
イギリスやアメリカなどでは、子ども施設における残響時間の目標値が設けられており、音環境設計が制度的に位置づけられている。一方、日本では幼稚園や保育所等施設における室内音の公的な数値基準は設けられておらず、音環境の整備は各施設の判断に委ねられているのが現状である。科学的知見に基づいた音環境改善の実証事例の蓄積と、実装可能な技術の提示が求められている状況にある。
PoC実施内容と検証項目
本PoCでは、北区立滝野川保育園の保育室内にiwasemiを設置し、複数の観点から検証を行う。室内の反響音の低減効果、残響時間の変化、保育士の発声負担に関する体感的変化、園児の聞き取りやすさに関する定性的評価が検証項目である。大規模改修を伴わず後付け設置が可能なiwasemiの特性を活かし、既存保育施設における実装可能性についても併せて検証される予定だ。
iwasemi OC-βの特長と設計の自由度
利用技術の「iwasemi OC-β」は、音響メタマテリアル技術を応用し、人の会話音の中心帯域(500〜1000Hz)に着目して音の反響を抑える吸音モジュールである。発売日は2026年3月3日で、サイズはW140×H140×D38mmとなっている。
iwasemi OC-βは、吸音を「貼る」対策から「組込む」設計へと移行させる3つの設計自由度を備えている。第一に表装材の選択自由度により、空間のコンセプトに沿って吸音を組み込みやすくなる。第二に両面テープ、マグネット、ビス固定など複数の設置仕様に対応し、現場条件に合わせて採用できる。第三に会話音に特化した吸音性能により、会議や応対など会話が中心になる空間で集中しやすい音環境づくりを支援する。
今後の展開と協業パートナーの募集
本PoCの結果を踏まえ、こどもが通う施設における音環境改善モデルの確立を目指す。iwasemiを活用した音環境設計を通じて、子どもが安心して過ごし、穏やかに会話できる空間づくりに貢献していくとしている。
ピクシーダストテクノロジーズでは、iwasemi OC-βを活用した共同企画・共同開発・導入プロジェクトをご一緒いただけるパートナーを募集している。建築・インテリア・建材・装飾材など、領域を問わずお気軽にご相談いただきたいとのことである。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000313.000044679.html