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スクウェア・エニックスがマンガ「写植指定」にAI導入、年3,000時間の業務を効率化

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企画・ビジネスプラン
報道発表
写植指定例(写植指定AIツールから撮影) ⓒMiyuki Tonogaya/SQUARE ENIX(プレスリリースより)

マンガ編集の重要工程「写植指定」とは

スクウェア・エニックスは、マンガ原稿のセリフに対して最適なフォント、サイズ、配置を指定する「写植指定」業務にAIを導入する。この工程は読者の可読性を高めるだけでなく、没入感のある読書体験を提供する重要な演出である。通常の会話、叫び声、心情表現、ナレーションなどセリフの性質によって吹き出しの形状が異なり、それぞれに適したフォントやスタイルが使い分けられている。

年間3,000時間の業務負荷が課題

現在、同社のマンガ編集部では年間約3,000時間が写植指定に費やされていると試算されている。校了時期に集中する高負荷作業であり、作品数や刊行点数の増加に伴って効率化が喫緊の課題となっていた。

吹き出しの形状に着目した「写植指定AI」

同社グループの出資先であるMantra株式会社とのパートナシップのもと開発された本ツールは、AIが原稿の吹き出しの形状と記号としての文字データを認識し、最適なフォント、サイズ、スタイル、配置の候補を編集者に提案する。マンガに特化したツール「Mantra Engine」の技術を応用しており、AIの提案と編集者の判断を組み合わせることで、品質を維持したまま作業時間を短縮することを目指している。

βテストで編集者から高い評価

計1,516ページを対象としたβテストでは、継続利用意向が100%、総合満足度が73%となり、高い評価を得た。参加した編集者からは「ほかの業務を行いながら写植指定も進められる」「手書きでフォント指定を書き込む手間が省け、作業が非常に楽になった」などの評価が寄せられている。

今後の展開と改善予定

同社は出版事業本部のコミック編集部内へ段階的にツールを導入していく予定である。AIによる業務負荷の軽減により、編集者がより創造性を発揮するための支援や作品のプロモーションなどに力を注ぐことができる環境の整備を目指している。今後はフォントサイズの精度や処理速度のさらなる向上、継続的な改良を進める。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000335.000128734.html