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再生備前がミラノデザインウィーク2026に出展、窯変の記憶を体験する展示

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ハンドメイド
建築・設計・景観デザイン
報道発表
プレスリリースより

素材の記憶を映す再生備前アート「MONO-SOLUM」

株式会社the continue.は、2026年4月20日~4月26日の期間、ミラノデザインウィーク2026でアートシリーズ「MONO-SOLUM」を展示します。ミラノの私設図書館Biblioteca OSTINATAでの開催となり、再生備前を軸に、日本六古窯の一つである備前の千年以上の歴史を再生陶器という視点から辿ります。

MONO-SOLUMは、役割を終えた備前焼の陶片を再生し、再び焼成することで生まれるアート作品です。作家がつくるのではなく、焼成の過程における化学反応と環境条件によって表情が生み出されるのが特徴です。炎の流れ、灰の付着、温度差、時間が複雑に作用し、ひとつとして同じもののない表情を生み出します。

触れて感じる窯変の現象と素材の時間

備前焼における「窯変」は、焼成の中で起こる自然現象であり、色や質感、表情が予測できない景色を生み出します。MONO-SOLUMでは、この窯変を「結果」ではなく、素材が反応し描き出したプロセスの記憶として捉えています。それは人が完全に制御することのできない領域であり、同時に素材と環境が関係し合うことで現れる表現です。

展示空間は、MONO-SOLUMを中心に、割れた陶片や歴史資料も含めて構成され、備前の土が持つ時間の蓄積と素材そのものの魅力を体感できるようになっています。本展では、MONO-SOLUMはアクリルカバーを設けない額装とし、備前焼作家による作品にも実際に触れることができる構成としています。さらに、備前市内で回収された廃棄陶片も空間内に展示され、来場者は素材そのものに直接触れることができます。

建築・デザイン領域への新たな展開可能性

MONO-SOLUMは、額装作品の展示にとどまらず、空間素材としての展開も視野に入れています。再生備前は、再生素材の特徴を活用することで、収縮や歪みが少なく、安定した品質での再現や物性調整が可能です。これにより、従来の備前焼には難しかった素材開発によって、建築・インテリアにおける素材として活用が可能になります。

本素材の特徴は、物性にとどまらず、焼成の過程で刻まれた「素材の記憶」を内包している点にあります。その痕跡は時間や環境との関係性を物語として宿し、空間の中にストーリーやアート性をもたらす要素となります。MONO-SOLUMは単体のアートとして鑑賞されるだけでなく、素材そのものとして捉えることで、新たな展開が可能になり、アーティストやデザイナーにとってのキャンバスとして機能します。

ものづくり日本大賞受賞、再生備前の取り組み

本展示の背景には、2021年に活動を開始した備前焼の陶片を再資源化する「再生備前」の取り組みがあります。備前焼の産地である岡山県備前市では、地域内の陶芸家や自治体と協力をして回収された陶片を原料とし、粉砕と材料技術により産地内でのリサイクルシステムを実現しています。

再生素材は、地場産業である耐火れんがの再生技術を応用して「備前焼の質感を持ちながら安定した成形性をもつ新たな素材」として開発されました。これにより、日用品や装飾用アートピースに適する素材となっています。本取り組みは、「第10回 ものづくり日本大賞(中国経済産業局長賞)」を2026年3月に受賞しています。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000081121.html