森鷗外の次女と結婚した洋画家・小堀四郎の企画展、島根県立石見美術館で開催


孤高の洋画家・小堀四郎の人生と芸術を紹介
島根県立石見美術館では、企画展「森鷗外ゆかりの洋画家 小堀四郎」を2026年4月25日から6月15日まで開催する。小堀四郎は1902年に愛知県名古屋市で生まれた洋画家で、東京美術学校(現・東京藝術大学)の特待生に選ばれ、5年のフランス留学を経験するなど、将来を嘱望されていた。しかし1935年の帝展改組に伴う美術界の混乱に失望し、恩師・藤島武二の教えを胸に画壇との関わりを絶ち、孤高の道を歩み続けたのである。
名声にこだわらず自らの芸術を貫いた人生
小堀四郎は生涯団体に属さず、絵を売ることもなかった。主な出品は年1回、東京美術学校の同期生で結成した上杜会のみという、徹底した姿勢を貫いている。藤島武二の媒酌で結婚した妻・小堀杏奴は森鷗外の次女であり、彼の芸術を深く理解して支えながら随筆家として活躍した。本展では、四郎が名声にこだわらず自らの芸術を貫いた人生を振り返り、物事の本質を追求した創造性の高さに着目する。
約240点の作品で芸術への純粋な眼差しを表現
本展では四郎の油彩画約120点のほか、妻杏奴の油彩画や、恩師・長原孝太郎、藤島武二の作品など、小堀四郎の芸術に深い影響を与えた人々の作品もあわせて約240点を紹介する。四郎の美への純粋な眼差しは、情報化社会で迷いの多い現代を生きる私たちの心を強く揺さぶるだろう。
展覧会の概要と観覧料金
会期は2026年4月25日(土)から6月15日(月)までで、休館日は毎週火曜日(5月5日、5月6日は開館)、5月7日である。開館時間は9時30分から18時00分で、展示室への入場は17時30分までとなっている。会場は島根県立石見美術館展示室C・Dである。観覧料は一般が当日券1,300円(企画展のみ)、大学生が800円、小中高生が400円で、前売券は各100円安く設定されている。またこどもWEEK(4月29日から5月11日)の期間中は小中学生の観覧が無料となる。
開幕記念対談や美術講座など充実したプログラム
関連プログラムとして、開幕記念対談「小堀鷗一郎(小堀四郎長男・医学博士)×伊藤比呂美(詩人)」が4月25日に開催され、参加無料で事前申込制、定員400名である。5月23日には美術講座「芸術は人なりー小堀四郎の深遠なる世界」が開催され、6月6日には「在宅医療と私―842人の生老病死」と題する記念講演が予定されている。このほか、ギャラリートークや特別なお茶の時間「杏(あん)茶(ちゃ)」も企画されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001083.000036130.html