漆造形作家・北浦雄大の個展、ザ・サウザンド京都で開催


伝統と現代を融合させる漆造形作家の個展
京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」は、京都市立芸術大学との共催により、北浦雄大氏の個展を2026年5月27日(水)より開催する。ホテル1階エントランス横のアートギャラリーを会場とした本展では、伝統素材と現代のサブカルチャーを融合させた漆造形作品を展示予定である。
目に見えない思いを可視化する作品群
漆造形作家である北浦氏は、縄文時代から続く漆の土着的な精神性を起点に、現代のサブカルチャーとの鮮やかな融合を実現させる気鋭の作家である。制作の核にあるのは、目に見えない恐れを漆によって可視化し、心の平穏を求める安心感の追求だ。破棄された陶片を漆の力で蘇生させる「呼継」を駆使した《陶片転生》シリーズは、代表的な表現の一つとして知られている。仏像に漆が施されてきた歴史的文脈を参照しつつ、現代の異世界転生における神的存在を仏像的な形式として再構成した《異世界雲中菩薩》など、伝統素材を通じて現代的な救済と再生の物語を紡ぎ出している。
展示概要と関連イベント
個展「ヨビツギものがたり(生成中)β版」は、2026年5月27日(水)~6月28日(日)の期間開催され、好きな時間に鑑賞が可能である。ホテル1階アートギャラリーでの開催で、入場料は無料となっている。また6月7日(日)午後3時からはギャラリートークイベントとして、北浦氏本人による展示解説が行われる予定だ。こちらも無料で、事前予約は不要である。解説は約30分程度を予定している。
現代における救済と信仰をめぐる表現
本展は「救済は、いまだ生成の途中にある」というコンセプトのもと、救済や信仰を完成された物語としてではなく、現在もなお生成され続けている状態として捉えている。宗教的イメージや神のかたちは、それぞれ異なる文脈を持ちながらも、現代においては横断的に参照され、接続され続けているのだ。展示では、イメージ同士が完全には接合しきれず、しかし離れもせずに重なり続けている状態を造形として提示する。何かのかたちになりかけているものや、複数の可能性のまま並存している状態を通して、救済が一つの確定した像としてではなく、揺らぎの中に立ち現れるものとして捉えられている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000646.000083761.html