此元和津也氏が向田邦子賞受賞、ドラマ『シナントロープ』で脚本評価


テレビ東京ドラマが向田邦子賞を受賞
テレビ東京系で2025年10月6日から12月22日まで放送したドラマ『シナントロープ』で原作・脚本を担当した此元和津也氏が、2025年度に放送されたドラマの中で優れた脚本を執筆した作家に贈られる第44回向田邦子賞を受賞した。テレビ東京のドラマが受賞作となるのは、1996年1月クールに放送した筒井ともみ氏脚本の『小石川の家』、1998年1月クールに放送した金子成人氏脚本の『魚心あれば嫁心』に続いて、3度目である。
青春群像ミステリーとしての高評価
受賞作となったドラマ『シナントロープ』は、街の小さなバーガーショップ「シナントロープ」で働く男女8人の青春群像ミステリーであり、緻密な伏線や巧みな会話劇によって美しくエモーショナルなストーリーが展開される。舞台となるバーガーショップで働く8人の若者たちの中で、大学生の都成剣之介は、バイトの同僚・水町ことみに密かに想いを寄せていた。そんなある日、バーガーショップで不可解な強盗事件が発生し、静かだった日常は少しずつ歪みはじめるという筋立てである。
受賞理由と作品への評価
受賞理由として、「深夜営業でありながら、入り口は広く明るく、メニュー豊富なアイデア料理の店のような作品である。人と人が話す、それだけでドミノが倒れるように物語が飛躍していく様は言葉の活劇であり、会話劇の理想であった。愚かなはみ出し者たちを同じ目線で、その魅力をまるごと引き受けて描いていく筆致は向田邦子賞に相応しく、ここに賞する」と述べられた。
此元和津也氏のコメント
此元和津也氏は「このたびは、名誉のある賞をいただきましてありがとうございます。スタッフさんやキャストさんの力添えがあって獲れたと思うので、皆さんに感謝です」とコメントしている。
此元和津也氏について
此元和津也氏は2010年に漫画「スピナーベイト」で漫画家としての活動をスタートした。2013年に連載開始した漫画「セトウツミ」は、映画やテレビドラマ化(テレビ東京系2017年10月放送)された。漫画以外の領域へも活動の場を広げ、2019年「ブラック校則」(日本テレビ、映画、Hulu)で脚本家デビューしている。おもな脚本作品には、テレビ東京で2021年4月に放送したアニメ「オッドタクシー」や劇場アニメ映画「ホウセンカ」などがある。現在「週刊ヤングジャンプ」にて漫画「カミキル-KAMI KILL-」(原作)を連載中である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002258.000002734.html