染色刺繍と九谷焼の2つの世界が彩る加賀依緑園、月替わり工芸展がスタート


森と草花を描く染色・刺繍作家の個展『岸田志穂 -森とお花とお散歩展-』
石川県加賀市山中温泉にある文化観光施設「加賀依緑園」では、地元作家による個展を月替わりで開催しています。現在開催中の『岸田志穂 -森とお花とお散歩展-』は、金沢市を拠点に活動する染色・刺繍作家・岸田志穂氏による個展です。捺染や手刺繍で制作したアクセサリー、バッグなどの布小物や額など約100点を展示し、野原や森、草花を思わせるやわらかな世界観を紹介しています(開催中~2026年5月13日)。
作家ステートメントで岸田氏は、「どこか懐かしい物語に出てくるような、野原や森、草花を想像しながら布を染め、糸を刺しています」と述べており、新緑の季節のお供になるアクセサリーや散歩に適したバッグ、森の物語を想像しながら制作した額や小箱などを展示しています。
自由な発想が表現される九谷焼作家・石冨俊二郎氏の初個展
5月16日(土)からは、金沢市を拠点に活動する九谷焼作家・石冨俊二郎氏による『石冨俊二郎展』を開催します。花器、飾皿、蓋物、香炉、酒器、陶額など40~50点を展示予定で、これが石冨氏にとって初個展となります。石冨氏の作品は、鑑賞者の自由な解釈に委ねる表現が特徴です。「鑑賞者に作品のモチーフを問われることがあります。その都度、イメージは見る人に委ねていますとお答えしています」と述べており、囚われない自由な発想が創作の源だといいます(5月16日~6月15日)。
新緑の季節に異なる表現世界を体験
加賀依緑園は、明治時代に建てられた歴史的建築を活用し、2024年4月に文化観光施設として開館しました。かつては老舗旅館「よしのや」の別邸として昭和天皇や吉田茂元首相などを迎え、歴史的な会談の舞台となった由緒ある建物です。伝統的な和風建築の意匠を活かしながら、現代の文化観光拠点として生まれ変わりました。
館内では、金唐革紙や井波彫刻をはじめとする日本の伝統技術を紹介する展示や、昭和天皇が使用された食器などの貴重な史料を公開しています。さらに、地元作家による工芸品の販売も行っており、伝統と現代の美が交差する空間となっています。新緑が美しく映える季節の加賀依緑園にて、二つの異なる表現世界をご高覧ください。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000151077.html