豊島横尾館が2026年4月8日に再開館、象徴的な塔が赤レンガ色に刷新


豊島横尾館が改修を経て再開館
公益財団法人 福武財団が運営する豊島横尾館は、2026年1月1日からの改修工事を経て、2026年4月8日に再開館した。アーティスト・横尾忠則の構想のもと、イタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコへのオマージュとして象徴的な塔を刷新するとともに、庭園の糸杉を増設。細やかな演出の改修によって、アーティストが表現したかった当館のテーマをより深く体感できるようになった。
象徴的な塔が黒から赤レンガ色に刷新
豊島横尾館の象徴的な塔は、開館当初の黒いタイルから赤レンガ色のタイルへ変更された。この塔はイタリアの画家ジョルジョ・デ・キリコの絵画へのオマージュとして構想され、開館当初から設置されている。キリコはベックリンの《死の島》から影響を受けており、その作品には共通するモチーフが見られる。横尾はベックリンとキリコの深いつながりに着目し、豊島横尾館の象徴的な塔をキリコへのオマージュとして位置づけた。キリコの絵画に描かれた塔の色調に近づけることで、その構想をより明確に示すものになった。豊島の玄関口である家浦港からは、新たに生まれ変わった赤レンガ色の塔を望むことができ、これまで以上に豊島横尾館を象徴する存在として来島者を迎える。
庭園に糸杉を増設、中庭の空間演出を強化
館内の中庭(《庭のインスタレーション》)では、ベックリンの《死の島》をイメージさせる糸杉を増設した。糸杉は古くから死を象徴する木として知られており、ベックリンの《死の島》にも印象的に描かれている。糸杉の増設により、「生と死」という館のテーマをより深く感じさせる空間へと進化した。また、2点の絵画作品を展示している納屋の照明を一部変更し、作品の質感や細部が鮮明に浮かび上がるようにした。
豊島島民向け内覧会で約80名が来館
一般公開に先駆け、豊島島民限定の内覧会が2026年4月7日に開催され、約80名が来館した。入口にはリニューアルと再開館に向けた横尾忠則からのメッセージが展示され、館内各所では当館の制作プロセスやこれまでに開催したイベントを振り返る写真やチラシなどの資料が展示された。スタッフによる特別ガイドツアーも実施され、来館者にはオリジナルステッカーがノベルティとして配布された。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000060825.html