九谷焼と染色が描く感情の表現。金沢のカフェで月替わり個展が開催中


石川県の伝統工芸作家による二つの企画展。La RINA Cafe Wall Artで開催
金沢市香林坊の商業施設「クラソ・プレイス香林坊」G階に位置するイタリアンレストラン「La RINA」。そのカフェフロアでは、工芸・美術作品を月替わりで展示販売する「La RINA Cafe Wall Art」が展開されている。縁煌株式会社のプロデュースにより、北陸ゆかりの作家の作品が定期的に紹介される同スペースで、現在は九谷焼作家と染色作家による二つの個展が開催中だ。
平面作品で表現する「センチメンタルな名残」。工藤武展
石川県小松市を拠点に活動する九谷焼作家・工藤武氏による「工藤武展 -センチメンタル-」が開催中である。工藤氏は石川県立九谷焼技術研修所の設立当初から長きにわたり教鞭をふるい、九谷焼の技術継承と人材育成に携わってきた。本展では、これまで制作機会が少なかったという平面作品を中心に展示している。壁面作品に向き合う中で生まれた戸惑いや、かつての経験、記憶、想いを重ねながら制作された作品は、作家自身の「センチメンタルな名残」を映し出している。普段は立体作品を中心に制作する工藤氏が、平面作品として新たに向き合った表現をご高覧いただける(~2026年5月19日[火]まで)。
日常の美しさとおかしみを映す。新城すみれ展
続く5月22日(金)からは、金沢市を拠点に活動する染色作家・新城すみれ氏による「新城すみれ展」を開催する。本展では、染色を軸に版表現を取り入れながら、日常の中にある風景や感情を新城氏ならではの視点で捉えた作品を展示する。染色技法の蝋けつ染めと木版画を融合させた独自の手法で、日常に潜む「美しさ」と「おかしみ」を表現している。布に版画を捺染して形を転写し、反転する面白さや版特有の温かみを活かしながら、ろうけつ染めの重層的な色の奥行き、滲み、ぼかしを重ねる。計算と偶然が視覚的に響き合う中で、素材の布へとアプローチしている(5月22日[金]~6月21日[日])。
カフェで過ごす時間の中で、新しい作品との出会いを
展示とともに表情を変えるカフェ空間で、アートを身近に感じる時間をお過ごしいただきたい。両展開催中の時間帯は8:00~20:00。レストランのディナー営業時間帯(17:30~22:30)もご観覧いただけます。会場はLa RINA Cafeで、所在地は石川県金沢市香林坊2-1-1 クラソ・プレイス香林坊 G階 せせらぎ通り側。展示販売に関するお問い合わせは、縁煌株式会社(076-225-8241)までお問い合わせください。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000151077.html