吉田修一『タイム・アフター・タイム』5月27日発売、作家デビュー30周年記念作品


『国宝』の熱狂を経て、新たな境地へ
映画『国宝』が社会現象となる中、その原作者である吉田修一の最新長編『タイム・アフター・タイム』が2026年5月27日に発売される。本作は約2年半ぶりの新作であり、1997年5月の作家デビューから30周年を迎える記念作品である。映画『国宝』が2025年6月6日に公開された同時期、日本経済新聞朝刊で連載されていた物語が書籍化される。
二十数年の時を超えた初恋の物語
本作は、高校3年生の夏に始まった二人の一途な初恋と、それから二十数年後の再会を描く。建設会社に勤める尾崎颯と高校の同級生だった久遠愛が、仕事を通じて再び関わることになる。二人が向き合うのは、過去の痛みや後悔、そして失われた時間の中で見つめ直す自分たちの人生である。長崎と東京、過去と現在を舞台に、胸に残り続ける記憶と、もう一度人生を肯定していく力が紡がれていく。
「純粋なもの」に向き合った人生礼讃
著者の吉田修一は、本作の刊行に際して「純粋なものに向き合ってみたいと思った。眩しいくらい純粋なものに向き合った時、自分の心がまだちゃんと動くのか確かめてみたかった」と語っている。『タイム・アフター・タイム』は、作家が改めて「純粋なもの」と向き合った、人生礼讃の物語である。
著名人からの推薦の声
本作の書籍帯には、シンガーソングライターの松任谷由実と作家の金原ひとみが推薦の言葉を寄せている。松任谷由実は「解像度の高い人物たちと情景描写に惹き込まれ、どんなに遠くてもなお鮮やかな恋の記憶が立ち上る」と評し、金原ひとみは「こんなに泣いたら、きっと人生が変わってしまう。そんな恐怖とともに読み終えました」とコメントしている。
著者のキャリアと受賞歴
吉田修一は1968年長崎県生まれ。1997年『最後の息子』で文學界新人賞を受賞してデビュー。その後、『パレード』で山本周五郎賞、『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞、『横道世之介』で柴田錬三郎賞など多くの受賞歴を持つ。2019年には『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞と中央公論文芸賞を受賞している。
書籍情報と発売詳細
『タイム・アフター・タイム』は定価2420円(税込)、四六判変形で536ページ。ISBN978-4344045842。出版社は幻冬舎で、2026年5月27日発売予定。現在、全国の書店やネット書店での予約受付が行われている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001136.000007254.html