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十和田市現代美術館の好評展を書籍化、国松希根太の軌跡を辿る図録が発売

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絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

2.6万人を超える来場者を記録した展覧会が書籍で蘇る

北海道を拠点に活動する彫刻家・国松希根太の初の美術館個展「国松希根太 連鎖する息吹」が、十和田市現代美術館で2025年12月5日から2026年5月10日まで開催された。この展覧会は2.6万人を超える来場者数を記録し、大好評のうちに閉幕している。この度、展覧会の公式図録兼書籍が美術書出版社・求龍堂により一般流通販売を開始した。

五つの章で紡がれる創作活動の全貌

本書は図録部分を含みながら、全体を5つの章で構成されている。第1章では北海道白老のアトリエでつくられた作品群を通じ、国松希根太の軌跡を紹介する。板に盛った絵具を削り取ることで神秘的な表情と色彩を浮かび上がらせる平面作品から、氷山のような立体作品、そして大型彫刻シリーズへと展開する創作の多様性が見られる。また、アヨロの地域を友人と歩く「Ayoro Laboratory」のフィールドワークについても記録されている。

第2章では、国松の制作拠点である白老町飛生にある飛生アートコミュニティーを紹介する。2026年4月で設立40周年を迎えるこのコミュニティーは、国松の父・明日香ら数名の共同アトリエとして始まり、定期的に飛生芸術祭を開催し、森づくりプロジェクトを継続している。第3章では祖父・登が洋画家、父・明日香が金属彫刻家という三代にわたる北海道の芸術家系譜を辿る。秋田のこけし職人であった国松美登里の足跡も綴られている。

展覧会の空間構成と東北へのルーツ探求

第4章では十和田市現代美術館での展覧会そのものを詳述している。展示空間は巨木の作品が林立する森のような「WORMHOLE―時空をつなぐ森―」から始まり、十和田での現地制作から生まれた新作「7 sculpture sketchers」へと導いていく。祖父、父、希根太の作品3点で構成された展示空間も設けられた。

第5章「未来への息吹」では、展覧会を機に初めて青森の木を使って作品制作をした国松が、十和田の自然や歴史に触れた経験を描く。曾祖父・美登里の郷里である秋田への旅にも繋がるこの流れを、国松自身をはじめ民俗学者の赤坂憲雄、詩人の文月悠光の3名の視点から描いている。平面や立体など異なる技法による作品、北海道と北東北の自然風景からなる美しい写真群、豪華執筆陣による充実のエッセイが展開する本書は、国松希根太の創作活動の全貌を知る一冊となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000129182.html