AIエージェントで資産運用システムのセキュリティ耐性を評価


アライドアーキテクツとNyx Foundationが共同研究を開始
データとクリエイティブの力でマーケティングコミュニケーションを設計するアライドアーキテクツ株式会社と、一般社団法人 Nyx Foundationがパートナーシップ契約を締結しました。オンチェーンを使った資産運用システムのAIエージェントを用いた「セキュリティ耐性評価」に関する共同研究を実施する予定です。
資産AX事業の機能に組み込まれる予定
本共同研究の成果は、アライドアーキテクツが推進する「資産AX事業」のうち、「AIを活用した情報分析・監視支援」における、企業が組むブロックチェーン上のパートナーが安全かどうかをAIが事前にチェックする機能に組み込まれます。Nyx Foundationが主催するAIエージェント・コンペティション「ASCON(Agentic Simulation for eCONomics competition)」を実環境として、AIエージェントがパートナー候補のシステムに対しハッキングを含む攻撃シミュレーションを実施することで、客観的にセキュリティ耐性を評価する仕組みの構築を目指します。
日本企業のオンチェーン参入を阻む三つの課題
ステーブルコイン、RWA(実物資産トークン化)の市場拡大が進んでおり、日本企業のオンチェーン参入は急速に進んでいます。しかしアライドアーキテクツは、その実装に立ちはだかる課題を「三つの壁」として整理しています。一つ目は知識の壁で、ブロックチェーン、ステーブルコイン、DeFi等の用語や仕組みが難しく、何が自社に必要なのか判断しにくいという課題です。二つ目は実務の壁で、会計・税務・法務・保管管理・社内規程など、技術以上に実務面の論点が多く、検討が止まりやすい状況があります。三つ目は信頼の壁で、どの技術が安全か、どのパートナーと組むべきか、どの情報を信じるべきかといった判断材料が整理されていません。
セキュリティ耐性評価の仕組み
「信頼の壁」を壊すには、第三者の監査結果に頼るだけではなく、企業自身がテスト環境の中で候補システムを実際に検証して耐性を見極められる仕組みが必要です。本共同研究はこの課題に応えるもので、AIエージェントの供給仕組みを構築します。日本企業が提携・採用を検討するオンチェーン資産運用サービスから候補システムを選定し、ASCONで稼働する100体超のAIエージェントが、過去の大型ハッキングで使われた手口で多角的に攻撃・検証を実施します。その結果として、客観的なセキュリティ耐性スコアと、発見された脆弱性・経済的攻撃シナリオをレポート化し、日本企業は「信頼できる相手だけと組む」ための一次情報として活用できます。これにより、従来は監査企業の限定的な静的レポートに依存していたパートナー選定における安全性評価を、動的・自律的・継続的な耐性評価にアップグレードします。
Nyx Foundationの実績
一般社団法人 Nyx Foundationは、東京都文京区に所在するイーサリアムブロックチェーンに特化した日本の私設研究機関です。形式検証とセキュリティを専門領域とし、次世代プロトコルの安全性向上に取り組んでいます。独自開発のAIバグ発見システム「SPECA(Specification-to-Checklist Agentic Auditing)」がイーサリアム財団プロトコルセキュリティ研究チームによる「Integrating LLMs into Ethereum Protocol Security Research」助成プログラムに採択されました。またイーサリアム次期大型アップグレード「Fusaka」の公開監査コンテストにおいて、11種類のクライアント実装から17件の脆弱性を発見し、報告件数で世界第1位を獲得しています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000390.000058547.html