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懐石新書が受賞、日本料理の本質に迫る第17回辻静雄食文化賞

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報道発表
プレスリリースより

第17回辻静雄食文化賞の受賞作品が決定

公益財団法人辻静雄食文化財団が主催する「辻静雄食文化賞」において、2026年度の第17回受賞作品・受賞者が決定した。本賞は、食分野の教育と研究に生涯を捧げた辻調グループの創設者・辻静雄の志を受け継ぎ、2010年に創設されたものである。

大賞受賞作『懐石新書』について

第17回辻静雄食文化賞の大賞は、依田徹・著、淡交社・刊の『懐石新書』が受賞した。本作は、茶事で供する懐石の特質とその変遷を資料から丹念に読み解くことによって、日本料理そのものの本質に迫った秀逸な作品として評価されている。16世紀から近代に至る史上名高い茶人たちの茶会記録に基づき、料理自体や献立の構成、器などの革新と変化を跡づけている。

懐石の形成過程を詳細に考察

同作は、いかにして今の懐石の形となったか、また日本料理の中でいかに位置づけられるかを考察している。飯と汁、向付、椀盛、焼物、八寸、菓子と懐石の流れに沿って論じ、懐石年表、懐石難語辞典も付した懐石概論となっている。簡素でありながら手間をかけるという相矛盾した志向が生んだ、見ための豪奢を退ける特有の美意識が日本料理に及ぼした影響を鮮やかに浮かび上がらせており、高く評価された。

専門技術者賞は2名が受賞

第17回辻静雄食文化賞の特別部門である専門技術者賞には、中村英利氏と片折卓矢氏の2名が受賞した。中村英利氏は「明寂」の店主で、東京都港区西麻布に店舗を構えている。日本料理における個々の食材とそこに加える調理技術の関係を予断なく見直すことによって、既成の価値観を打ち破る、研ぎ澄まされた清新な料理を生み出していることが評価された。

金沢の「片折」店主も受賞

片折卓矢氏は「片折」の店主で、石川県金沢市並木町に店舗を構えている。カウンターという限られた空間の中で料亭料理の趣向性、割烹料理の即応性、郷土料理の風土性などを高度に融合し、独自の豊かな日本料理の世界を切り拓いた点が高く評価されている。なお、第17回辻静雄食文化賞贈賞式は、2026年8月の開催を予定している。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000204.000016404.html