ストレーガ賞受賞『ヴィヴァルディと私』映画化、5月に新装刊行


イタリア最高文学賞受賞作が映画化される
河出書房新社は、ティツィアーノ・スカルパ著『ヴィヴァルディと私』を2026年5月19日に新装刊行する。本作はイタリア最高の文学賞である「ストレーガ賞」を受賞した傑作小説であり、同月22日より全国の映画館で映画化作品が公開される。
孤独な少女と天才作曲家の関係を描く
18世紀初頭のヴェネツィアを舞台に、生まれてすぐに赤ちゃんポストに置き去りにされた天才少女チェチリアと、新人の音楽教師アントニオ神父(ヴィヴァルディ)の関係を描く物語である。ヴィヴァルディは彼女の卓越した音楽的才能をすぐに見抜くが、同時に激しい嫉妬にかられる。本書は謎の多いヴィヴァルディの生涯の一時期を、養育院で孤独に暮らす少女の目から描き、ヴァイオリン協奏曲「四季」誕生の秘話に迫る作品である。音楽を通して学びや思索を深め葛藤する少女と、音楽にすべてをかける師との関係が繊細に表現されている。
映画はダミアーノ・ミキエレット監督作
映画の監督は、オペラ演出家として活躍し、ミラノ・コルティナ冬季五輪開・閉会式でクリエイティブ・ディレクターを務めたイタリアを代表する奇才ダミアーノ・ミキエレット。チェチリアを演じるのは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀主演女優賞と新人賞を受賞したテクラ・インソリア、アントニオ・ヴィヴァルディには国民的人気を博す実力派俳優ミケーレ・リオンディーノが好演する。映画はシネスイッチ銀座、テアトル梅田ほか全国の映画館で順次公開される。
新装刊行版の詳細情報
本作は2011年に『スターバト・マーテル』として刊行されたものを改題の上、新たな装丁で刊行。著者ティツィアーノ・スカルパは1963年にヴェネツィアで生まれ、現在イタリアでもっとも活発な作家のひとりである。2008年に本書でストレーガ賞とスーペルモンデッロ賞を受賞。訳者は東京出身の翻訳家中山エツコが担当。四六判並製184ページ、税込定価は2,420円。装丁は大倉真一郎。電子書籍も同日に発売予定である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001251.000012754.html