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福祉×文化×地域が交差するイマバリ・パラビエンナーレ始動

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企画・ビジネスプラン
報道発表
プレスリリースより

街まるごと公民館を掲げた芸術祭がキックオフ

社会福祉法人来島会は2026年5月20日、今治ホホホ座にて2027年2月開催予定の芸術祭「イマバリ・パラビエンナーレ」のキックオフとなるトークイベントを開催し、プロジェクトの「開会宣言」を行いました。地域住民、福祉関係者、教育関係者、アーティストなど約30名が参加し、「地域社会でアーティストができること」というテーマのもと、福祉・アート・地域コミュニティの領域を横断した対話が交わされました。

アートは関係性の中に生まれる

トークセッションでは、表現を通じた人と人との関係性の変化や地域にひらかれた活動の実践について、多様な視点から議論が広がりました。美術家・土谷享さんが紹介した「どんどこ!巨大紙相撲」は、巨大な段ボール力士をみんなで制作し、大会をつくりあげるプロジェクトです。紙相撲というシンプルな遊びを媒介にしながら、普段は関わることの少ない人たちが自然と混ざり合い、協力し合う関係が生まれていきます。身体的な強さだけでは決まらないルールや、車椅子の方が参加するための柔軟な発想は、「みんなが同じ土俵に立てる」ための装置として機能しています。

また「生活介護事業所ぬか つくるとこ」と「ジョブサポートセンターここすた」の関わりのなかから生まれた「乾杯」をテーマにした取り組みも紹介されました。この取り組みでは、オンライン上で互いの利用者やスタッフがつながり、「最近うれしかったこと」や「誰かに祝ってほしいこと」を持ち寄りながら、みんなで乾杯を交わします。ある場面では、スタッフが求められた「乾杯の音頭」ではなく、乾杯の練習ができるための道具を制作してきました。本来求められていたことから少しはみ出したその発想は、参加者たちの笑いを誘い、場の会話を広げました。

人間らしく生きることがアート

トークの終盤では「そもそもアートとは何か」という議論に発展しました。美術家の磯崎道佳さんは「人は生きるためだけではなく、何事にも余白やユーモアを持ち込む存在。だから人間の営みには、そもそもアートが含まれている」と語り、「僕ら(アーティスト)がやるべきことは、世の中にあるいろんな出来事を、ユーモアで締めていくこと」とも述べました。

イベント全体を通じて共有されていたのは、「上手につくること」や「作品として完成させること」を目的にするのではなく、人と人との営みが積み重なっていく中で、その場所でしか生まれない関係性や空気が少しずつ育っていくことに価値がある、という視点です。今治のまちにはすでに、立場や属性を越えて人が関わり合い、違いを面白がりながら共に過ごす実践や居場所が数多く存在しています。イマバリ・パラビエンナーレが目指しているのは、そうした地域のあちこちで育まれてきた実践や文化を可視化し、つなぎ合わせながら、まち全体へとひらいていくことです。

2027年2月の本会期に向けたプロジェクト展開

2027年2月の本会期に向け、複数のプロジェクトを展開予定です。福祉をまちにひらくプロジェクトでは、商店街、福祉施設、公共空間での参加型アートプロジェクトを展開します。美術家・磯崎道佳と地域素材でのパン作りをとおして新しい食文化をつくるカンパーニュサークルプロジェクト、生活介護事業所ぬかつくるとこと多機能型事業所ジョブサポートセンターここすたによるスタジアムエリアでの混ざり合いの仕組みづくり、音楽家・片岡祐介とふきあげワークスによる現代民族音楽制作プロジェクトなどが予定されています。

また、2026年8月には今治市室屋町に私設公民館「ガッチャンコ」を開設予定です。ワークショップシリーズの展開、地域を巡る「移動公民館わちゃわちゃ」活動開始、常設ギャラリーの運営などが行われます。せとうちみなとマルシェへの定期出展や「どんどこ!巨大紙相撲 せとうちみなとマルシェ場所」の開催も予定されており、巡業は2026年12月27日、本場所は2027年1月10日に開催される予定です。本会期となる2027年2月5日から14日には、こうした取り組みの集大成として芸術祭が開催されます。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000175924.html