ライカのヴィンテージカメラ競売、希少な1950年代製MP型など揃う


第48回ライツ・フォトグラフィカ・オークションが6月13日開催
ライカカメラ社は第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」を6月13日にドイツ・ウェッツラーのライツ・パーク内にあるLeica Weltにて開催する。歴史的に価値が高いヴィンテージカメラと年代物のカメラ用アクセサリーが多数出品されるオークションだ。
1950年代の「ライカMP」や映画史上の装置が出品
今回のオークションでは、1950年代にルポルタージュ撮影用として製造された「ライカMP」2点が出品される。また、19世紀末に開発されたシネマトグラフ・リュミエール(映像の撮影や映写が可能で、映画時代の幕開けを告げた画期的な装置)も出品される予定である。入札は会場でリアルタイムに行えるほか、電話やオンラインでも対応している。
オンライン限定「Leitz ON」で1920年代からの製品を展開
「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」とは別に、オンライン限定のオークション「Leitz ON」を6月14日まで開催中である。毎年膨大な数のカメラやレンズが持ち込まれるが、メインのオークションには時間的制約から出品できないアイテムをこちらで提供する。1920年代から現在までのカメラやアクセサリー、写真作品が幅広く出品されており、希少価値が高いアイテムや高額落札が予想されるものはメインのオークションへ振り分けられる。
製造わずか141台のブラックペイント「ライカMP」が最高峰
「M Professional」を意味する「ライカMP」は製造台数が402台のみで、ブラックペイントはわずか141台という超レアアイテムである。開発の背景には、アメリカの著名な報道写真家たちからの高速フィルム巻き上げ機能を備えたM型カメラの要望があった。今回出品される「Leica MP black paint no. MP-33」は1957年7月29日にスウェーデンの販売業者に納入された個体で、同じブラックペイントの「Leicavit」と「Summicron 2/5cm」レンズのセットでの出品となる。
パパラッチの起源に関連するカメラも登場
イタリアの写真家タツィオ・セッキアローリが所有していた「Leica MP chrome no.MP-368」も注目度が高い。セッキアローリは1950年代後半にローマでセレブリティを追いかけて撮影した作品で現代のフォトジャーナリズムに多大な影響を与えた。その影響はフェデリコ・フェリーニ監督の1960年公開映画『甘い生活』にも反映されており、同作で登場するカメラマンキャラクターの役名「パパラッツォ」が、現在の「パパラッチ」という俗称の語源となっている。
カメラブレ対策の先駆けとなったライフル型アクセサリー
「E. Leitz New York Leica Gun RIFLE」は野生生物写真家アッティリオ・ガッティの着想を得たアクセサリーで、望遠レンズ使用時にカメラブレを軽減する目的で考案された。スポーツイベント撮影時に使用され、製造台数は12~14台という極めて珍しい存在である。「Patent Pending」と刻印された専用のファインダーが付属しているのも特徴だ。
映画産業の扉を開いたシネマトグラフ・リュミエール
世界初の商業利用された実用的な映画装置「Lumière Cinématographe outfit」も出品される。手動クランク操作で撮影と現像と映写が一台で可能な小型装置で、リュミエール兄弟により特許を取得している。1895年12月28日のパリ・グランカフェでの初有料上映は、商業映画の始まりとされている。軽量で機構が洗練されたこの装置はヨーロッパを中心に世界中に急速に普及し、映画上映を新たな産業へと発展させた。
複数の入札方法で参加可能、秋には追加開催も予定
第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」は6月13日午前11時(中央ヨーロッパ夏時間)から開催される。事前入札はオンライン、書面、電話で受け付けており、当日はライブオークションサイト経由のリアルタイム入札にも対応している。今秋には10月9日にウィーンで写真作品オークション「Perspectives」、11月28日にドイツ・ウェッツラーで第49回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」が予定されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000011879.html