生体認証は便利か不安か、36%が利便性に期待、マンション導入を希望する声も


スマートフォンを通じた生体認証の浸透が進む
顔認証や指紋認証などの生体認証技術は、スマートフォンのロック解除から空港の出入国手続きまで、日常生活に静かに浸透しています。鍵やカード、暗証番号といった従来の認証手段と比べ、体の一部をそのまま「鍵」として使う生体認証は、利便性とセキュリティの両面で注目が高まっているところです。
株式会社NEXERと株式会社ナック電子は、全国の男女500名を対象に生体認証の受容度についてのアンケートを実施しました。調査期間は2026年5月22日から5月28日です。
まず利用経験を聞いたところ、「日常的に利用している」が30.2%、「ときどき利用している」が14.8%で、合わせて45.0%が生体認証を定期的に使っている結果となりました。一方で「まったく利用したことがない」という回答も40.6%に上り、認知度の高さとは裏腹に、利用経験には個人差が大きいことが判明しました。
生体認証の利用場面、スマートフォンが74.7%で圧倒的
利用経験がある方に、どのような場面で利用しているかを聞いてみたところ、最も多かったのは「スマートフォンのロック解除」で74.7%です。続いて「パソコンのログイン」で8.9%、「オフィス・職場の入退室」で4.0%、「キャッシュレス決済・買い物」で3.6%などが挙げられました。多くの人が最初に生体認証と出会う場所はスマートフォンであり、この技術が最初の入口となっていることが分かります。
便利さと不安が共存、36%が利便性に期待
鍵・カード・暗証番号と比べて、生体認証にどのような印象を持っているかを聞いたところ、「便利だと感じる」が36.0%で最も多く、「未来的・先進的だと感じる」が23.0%と続きました。あわせて59.0%が生体認証に対して肯定的な印象を持っています。
一方で、「やや不安を感じる」は16.4%、「抵抗がある」は24.6%となり、あわせて41.0%が何らかの不安や抵抗感を抱いています。便利さを実感する声がある一方で、誤認証への懸念や個人情報の扱いへの不信感、機種変更時の不安まで、具体的で切実な課題が含まれており、技術への期待と現実的な不安が入り交じっている様子が読み取れるのです。
建物・施設導入で55%が肯定的、マンション希望が最多
建物・施設の入退場に生体認証が使われていた場合、鍵やカードと比べて安心感や利便性が高まると思うかどうかを聞いてみました。「とても高まると思う」で15.2%と、「やや高まると思う」で39.8%を合わせると、55.0%が肯定的な評価をしています。
最後に、生体認証による入退場管理が広がってほしい施設を聞いたところ、最も多かったのは「マンション・集合住宅」で47.2%となりました。次いで「オフィス・職場」が33.8%、「病院・医療施設」が30.0%と続きます。マンションへの回答が最も多かった背景には、「鍵を忘れる不便さ」を挙げる声もあれば、「部外者の侵入を防ぎたい」という安全面への期待も多く、利便性とセキュリティの両方が動機になっていることが分かりました。
技術への信頼が導入拡大を左右する
生体認証は、正しく実装されれば「自分自身が鍵になる」という圧倒的な利便性をもたらします。今後、精度の向上や個人情報保護の仕組みが社会的に整備されていくにつれて、マンションやオフィス、医療現場などでの導入がさらに広がっていくことが予想されるでしょう。技術への信頼が積み上がることで、より多くの場面で活用が進んでいくのではないでしょうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002824.000044800.html