せきしろの自由律俳句 第68回「暑さ」結果発表
第68回 課題:暑さ
せきしろの一句
最優秀賞
おむつで駆けていく噴水
(福島県 きりんのき 20歳)
優秀賞
虫取り網で夏を追う
(東京都 稲葉智子 43歳)
すれ違う犬もいない
(福岡県 月男 78歳)
佳作
マウンドへ駆け寄る背番号2
(岡山県 白とり貝 32歳)
日傘の良さを日記に書く
(神奈川県 へやぼし 33歳)
どうにかこうにか新宿の地下
(東京都 アイミ 25歳)
宅配来てTシャツ探す
(三重県 KOZO54 54歳)
濃く短い影と信号を待つ
(千葉県 xissa 57歳)
スペイン語で暑いと言えるので言った
(大阪府 水槽 30歳)
独り言でも言ってみよう
(東京都 マモー摩擦 72歳)
冷たい床でひんやりと
(滋賀県 みか 15歳)
熱気とともに乗車
(東京都 蛸壺 20歳)
緑の中をゆく白傘
(千葉県 桜那恵 24歳)
離れて寝る犬
(大阪府 フルカワ 30歳)
水を飲むなで育った世代の人と飯
(東京都 しまこう 34歳)
それでも寝ている父
(東京都 みんなのこうの 40歳)
大通りという熱の川を渡る
(宮城県 カズタカ 44歳)
店長だけ汗をかいている
(埼玉県 夕顔 44歳)
日陰で誰かの悪口を言っている
(大阪府 カメコリー 47歳)
暑がらない母によく似た岩
(兵庫県 天野ボンド 47歳)
猫とエアコンの温度を相談する
(神奈川県 廣瀬順子 78歳)
政治家のポスター青く褪せ昼
(長崎県 毎日ハッピー 45歳)
顎から夏が滴りて
(東京都 ねこさん 50歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「年齢」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
- 最優秀賞1点=Amazonギフト券5000円分
優秀賞2点=Amazonギフト券2000円分
佳作10点=記念品
- 公募ポイント
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応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第70回「声」
応募期間 10月25日~11月20日
- 第71回「流れ」
応募期間 11月25日~12月20日
- 第70回 2023年1月15日 WEB上
第71回 2023年2月15日 WEB上